テラーノベル
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昨日はトラゾーにひどいことをたくさんした。
いくら覚えてないからって言っても、あんなの。
俺自身が心を操られていたとしても許されることじゃない。
意識としてあまり覚えてないけど、しっかり俺の記憶には残っている。
数々の無体を働いた。
自分に対する嫌悪感と、トラゾーに対する罪悪感で顔を合わせられないでいた。
それなのに、身体を暴いて貫いて、快楽で堕としたという俺自身の悪い部分を埋めた満足感も感じていた。
だからこそ余計にトラゾーの顔を見ることができない。
「…はぁ」
その為、寝室に篭っていた。
数えきれないほどの溜息をついた時、ドアがノックされる。
ノックできるのは1人しかいない。
『…クロノアさん』
「……トラゾー…?」
『大丈夫ですか?朝から全然出てきませんけど…』
心配そうに潜められた声。
こんなに優しいトラゾーに俺は。
「…うん、大丈夫だよ。…ねぇ、トラゾー」
『はい?』
「トラゾーは身体大丈夫?」
『身体、ですか?』
「うん、ほら寝違えたって言ってたから」
『…あぁ。…いえ、今日はそんなこと全く。なんか寧ろすっきりしたと言うか、身体が軽い?と言いますか…いや、やっぱ慣れない寝具だからなのか腰はちょっと痛いんですけどね』
嘘はついてなさそうだった。
訂正されるべきところは腰が痛いのは寝具のせいではないということだけだ。
トラゾーにとっては嘘ではないから。
「…そっか、よかった…」
その言葉に安心をしながらも、してしまった事実は消えない。
あんなことしてたのが知れたら、嫌われるどころか縁を切られる。
トラゾーに嫌いですなんて言われたら立ち直れない。
『クロノアさん、ホントに大丈夫ですか…その…朝から全然あなたの顔、見てないから俺…』
「トラゾー…?」
『………寂しいです』
「っ!!」
『……俺、昨日の夜のこと覚えてなくて…一昨日のことも記憶に残ってないんですけど……もしかして、その時に何かしてしまいましたか?クロノアさんを傷付けるようなこと、俺しちゃったんですか…?』
トラゾーの声が震えていた。
『もし、そうな、ら…謝り、たくて…っ』
「!!」
ドアの向こうで啜り泣く声。
トラゾーは何一つ悪くない、俺の方がきみのことを傷付けているのに。
ベッドから立ち上がりドアの前に立つ。
『ごめ、んなさい…っ』
昨夜、無理矢理謝らせたことが頭をよぎる。
「……」
ドアノブを回して静かに開ける。
そこにはポロポロと静かに泣くトラゾーが俯いて立っていた。
「トラゾー…」
「っ、くろのあさん…」
はっとして俺を見上げるトラゾー。
涙で赤く腫れる目元。
全てが、俺がトラゾーにした今までの酷い行為のことを思い出させていた。
「……トラゾーのこと、泣かせるつもりなかったのに…ごめんね」
「おれこそ、…ごめんなさい…」
「トラゾーは何も悪くないよ。…俺1人が悪いんだ」
何も覚えていないきみの心も身体も傷を付けているから。
「?…どう、いう…?」
それには曖昧に笑って、トラゾーの目元を指で拭う。
「…あんま擦ると、痛いよ?」
「っ、」
トラゾーはびくりと肩を竦めて小さく頷いた。
「ね?リビングに行ってお茶でも飲もうか」
「!……うん」
涙で潤む緑は屈託なく細められ、嬉しそうに笑った。
俺にあまり向けられることのない砕けたような返事。
嫌われたくない、一緒にいたい。
…やっぱり好きだ。
「トラゾー」
「はい…?」
出かけた言葉を飲み込み、別の言葉に変換する。
「……いや、今日のお昼ご飯一緒に作ろうか」
「!!はい…っ」
心から嬉しいと言わんばかりの笑顔。
「俺、クロノアさんに嫌われたのかと思って…」
「俺がトラゾーを嫌うわけないだろ。寧ろ俺の方が…」
「俺だってクロノアさんのこと嫌いになんか絶対なりません」
「え…」
「だって、俺……」
─ザザザザッ
─ピッ
「っ!!」
「え、なに…テレビが勝手に…⁈」
『おはようございます。仲直りはできましたか?』
今すぐにでもテレビの画面を割ってやりたい気分だった。
「あ…?」
「なん…?」
『…ふふ、昨夜はお楽しみでしたね?』
「お前っ…」
「何の、ことですか…?」
『あぁ失礼。そちらの方は覚えていませんでしたね』
「なんの……クロノアさん…?」
「トラゾーは何も知らなくていい。きみが知る必要はないんだよ」
知らなくていい。
あんなこと。
そして、俺の気持ちも。
『知られてもいいと思いますけどね?』
「黙っとけよ。お前らに言ってない」
「クロノア、さん…?」
『…まぁいいでしょう。今日で3日目です。よかったですね!あと1日で出ることができますよ!』
こんなにも殴りたいと思ったことは生まれて初めてだった。
『少しは進展しそうですかね?』
「お前らに頼らなくても自分の力でどうにかする」
『おや?ここに残ると決めたのはあなたでは?』
「っ!」
隣を見れば話についていけないトラゾーが困惑していた。
『チャンスだと、思ったのはあなた自身ですよね』
「………」
『さて、それではこれからあなたは我々に身体がコントロールされます。こんな風に』
話を変えた奴らは楽しそうにテレビから声を発する。
「えっ…⁈」
トラゾーが俺のところに近寄り抱きついてきた。
『そして、あなたも我々に身体がコントロールされます。こんな感じで』
「っ!!」
俺は抱きつくトラゾーを抱きしめ返す格好になった。
『素晴らしい抱擁ですね!涙が出そうです!』
「クロノアさん…ど、どうしましょう…っ、俺…!」
「大丈夫だよ。落ち着いて、俺がいるから」
『なんて素晴らしいことでしょう!そちらの方にはお優しいんですね』
「…うるさいな」
ホントにうるせぇ。
『もっと密着してください』
ぎゅっと身体が密着する。
互いの鼓動が聞こえるくらいに。
「ち、違くて…っ!」
「トラゾー…?」
「し、心臓が破裂しそうで…死んじゃいそうなくらい……嬉しい…ッ」
言ってしまったと赤く染まる顔は、俺を困らせてると思ってるのか眉が下がり口元もきゅっと閉じていた。
そのなんとも矛盾したような表情に背筋が震えた。
『可愛いですねぇ。健気で、純真で』
「……トラゾー」
「はい…?」
不安に揺れる緑に、同じように不安な顔をした俺が映っていた。
「俺も心臓爆発しそうだよ」
「え…?」
「同じ……死にそうなくらい嬉しい」
「っつ!!」
『とても良い雰囲気になってきました。甘酸っぱいですね』
奴らの声は最早ただただ煩い雑音でしかなかった。
『さて、そんな雰囲気の中進展しそうなんでお互いの気持ちを確かめ合ってください』
「気持ち…」
「俺の気持ち…」
「……トラゾー」
「!、はい…ッ」
「俺、ひとつ言わなきゃいけないことがあるんだ」
じぃっと俺を見るトラゾー。
「……昨日と一昨日の記憶がないって言ってただろ」
「え、はい…」
「俺はそこの催眠術師の案に乗せられるがまま、トラゾーの身体にたくさん酷いことした」
「ひどいこと…?」
「操られてるトラゾーや嫌がるトラゾーに…、っ…きみの身体を暴いた」
「⁇………、!」
聡いトラゾーはそれで気付いたようだった。
「…そのことを覚えていないのをいいことに好き勝手なことした。…到底許される行為じゃない。奴らの言う通り俺はここに残ることを独断で決めた。最初の時点でこの家から出ることだってできたのに」
「………どうして…?」
「トラゾーのことが好きだから。…ずっと前から、きみのことが好きだった。誰にも渡したくないくらい、誰のモノにもなってほしくないほど」
「!!」
「俺だけのモノにしたかった。初日はそれだけだったんだ。…けど、昨日は自分でも恐ろしいくらいトラゾーに対して酷いことたくさんした」
「………それって、暴力とかじゃないんでしょう?」
「え…それは、勿論…」
俺を見るトラゾーの目は真剣だった。
「なら、何の問題もないです。…俺、あなたに触られること嫌じゃないですから。……いやまぁ、クロノアさんが言うくらいだから、昨日は相当なことをされたのかもしれませんけど……それでも、そんなことで俺があなたを嫌いになるわけないです。俺だって、クロノアさんのことずっと前から好きだったんですもん」
「!!」
「身体が勝手に動かされても、心が操られていたとしても…俺の根本の気持ちは何ひとつ変わりません」
「ト、ラゾー…」
「好きです。クロノアさんのことが大好きです」
もっと抱きしめたいのに、動かせない身体がもどかしい。
「俺もトラゾーのこと大好きだよ。…愛してる」
「⁈…も、ぅ…心臓もちませんよ…」
拍手の音に現実味のない現実に戻される。
『両想いになれてよかったです!おめでとうございます!!』
無言でテレビを睨む。
『では、あなた方には愛のあるセックスをしてもらいます』
「「!!」」
『あぁ、そんなに警戒しなくても変なことはさせないのでご安心を。そちらの方もそんな怯えた顔をしなくても大丈夫ですよ』
視線を落とせば確かにトラゾーは怯えた顔をしていた。
身体を好き勝手にされていたなんて知ったらこう反応するのが普通だ。
俺だから許されたことだとしても。
「……」
『あらまぁもう彼氏ヅラですね』
俺が自惚れていることを悟った催眠術師がくすくすと笑っていた。
その言い方にイラッとする。
「……彼氏ですけど」
「クロノアさ…っ」
『ふふふ…両想いになれたのならお互いの顔をちゃんと見ながらしないといけませんからね。体位は正常位でいいでしょう』
テレビの模様が変化する。
『お互いの服を脱がせ合ってください』
「手が勝手に…!?、ご、ごめんなさいッ、クロノアさん…っ」
「いいよ。それに、許してもらったとはいえ、俺はもっとすごいことトラゾーにしてたんだから気にしないで」
「ぁっ…」
顔を赤くして視線を逸らそうとするトラゾーに囁く。
「俺のこと、ちゃんと見て」
「ぁ、う…ッ」
おぼつかない動きで俺の服を脱がしていくのをじっと見る。
「うぅ…そんなに、見ないでください…恥ずかしい…です…」
「それ以上のコト、したのに?」
「〜〜!!…いじわる…っ」
破壊力のありすぎる。
絶対に俺以外には見せない。
「ぐっ…」
『可愛いですねぇ、よかったじゃないですか。さぁ、そちらの方の服を脱がせてくださいね』
「ひゃ…」
「大丈夫。力を抜いて、俺しかいないから安心してトラゾー」
「…ん、…」
強張っていたトラゾーの身体から力が抜ける。
「く、クロノアさん…っ」
「うん?」
「や…やさしくしてください…ッッ」
「………」
『人を煽るのがお上手ですね。それ、捉えようによっては酷くしてくださいと言ってるようなものですよ?』
催眠術師の言葉に顔を赤くしたトラゾーが慌てて俺を見る。
「違っ…今のは、本気で…っ!」
「分かってる。ちゃんと優しくするよ。嫌われたくないからね」
バサリと服が床に落ちた。
「でもまぁ、俺がどんなことしたのかは追々教えてあげる」
「ん、っ…」
素肌が密着して肌が触れてるためか、トラゾーが小さく反応した。
「感度よすぎない?」
「そ、れは…だって、…想いが通じたんですもん。…あ…当たり前の、反応です…ッ」
優しくすると言った手前、無理なことはできない。
『ある意味天才ですね、こんなにも男性の欲を煽る人は初めて見ました。しかも無自覚ときたら……大変ですね?』
「……」
トラゾーが無自覚無防備ド天然なんてのは知ってるけど。
『それではそちらの方はそこに寝そべって膝裏を抱えて両脚を開いてください』
「ぅえ…⁈、うそ、…っ」
俺から離れたトラゾーはその場に寝そべって、指示された通りの格好になる。
「み…見ないで、ください…っ、やっぱり、まだ恥ずかしいです…!」
『視線を逸らすことは許しません。じっくりそちらの方の恥じらう姿を観察してください』
「ひ、ぅ…」
震える身体や、トラゾーの緩く反応しているモノ。
『おや、見られて感じてるのか先走りが垂れてきましたね。あなたに視姦されて身体が悦んでいるようですよ』
「やっ…」
「トラゾー」
「クロノアさん…ッ」
『それではあなたはそちらの方に覆い被さって身体を密着させてください』
「ひゃぅ…っ」
びくりと跳ねる腰と肩に自身のモノが重くなる。
『いいですね。まずは入り口のところを緩く擦ってあげてください』
「んゃッ」
「ん…っ」
『まだ挿れではダメですよ。お互いの体液で濡れてくるでしょうから滑りやすくなるので気をつけてくださいね』
もどかしい感触に頭がやられそうになりながら、身体を先に動かせない苛立ちもあった。
「ぁ、ン…やっ…ふぁ…ッ!」
ヌルヌルとし始めたソコが意識的に俺のを呑み込もうとヒクついていた。
『もどかしいですね。お互い苦悶に満ちた顔をしてますよ』
「っ、く…ぅ…!」
水っぽい音とトラゾーの荒い呼吸と掠れた高い声。
「やっ!…クロノアさんッ…硬くしないでください…っ」
「無理だよっ…トラゾーのこんな姿見て反応しない方がおかしいだろ…!」
「ひゃん…!」
ナカに早く出したいという本能がじわじわと俺のモノを大きくさせていた。
「な、…おっき…ッ⁈」
変に集中できていないトラゾーに意地悪をしたくなって、わざとやらしい音を大きくたててやった。
「ひぅっ!!、お、おと、だめ…ッッ!」
『そう言いながら、そちらの方のモノが少しずつ中に入ってますよ?我慢できないんですね、欲張りでやらしい人ですねぇ』
「そうだよ。俺のをココに咥えようとしてるのトラゾーじゃん」
「ちがぅう…っ!」
先っぽはトラゾーのナカに入っている。
『ではあなた、そちらの方が我慢できなさそうですし、折角両想いになったのですから想いの丈をナカに叩き込んであげてください』
「待っ…待ってくだ…ッ」
トラゾーが自分で広げるように抱える膝裏を持ち上げて、自身を充てがいなおす。
そして、腰が高く浮いたトラゾーのナカに叩きつけるようにして一気に自分のモノを挿れた。
「み゛ゃぁああ〜〜ッッ!!」
「っは、猫みたいだね。可愛い…っ」
「ぁ、ン…ふ、ぇ…⁇」
きゅっと締まるナカは俺を離すまいとしているようだった。
優しくトントンするとびくびくと腰が跳ねる。
「ゃ!、くろのあさんッ!、とんとん、だめぇ…!」
「気持ち良くてわけ分からんくなるから?」
何度も頷く、ならとトラゾーに突く速度を早める。
「ひゃぁあん⁈はゃ…はやぃい…ッ!!」
「トラゾーのココ、まだ開いてないね。ね?…俺の為に開けて?」
「わ…わかりませんっ…あけかた、なんへッ、わかんなぃ…っ、んゃぁあ〜〜ッッ!!」
「大丈夫だよ、トラゾーはいい子なんだから。ね?」
『そちらの方、もっと奥に挿れやすいように自分でお尻を広げてください』
膝裏を抱えていたトラゾーの手が離れ、お尻に伸びる。
「ひぅうッ!、だめなのにぃい…ぁゔぅ!!」
トラゾーが後ろのソコを広げてくれたおかげで、入りやすくなった。
「ぁ、あ…だ、だめなとこッ、あたって…くぉのあひゃん、のが…はいっちゃう…っ」
「トラゾー、ダメ?……あぁ、でもトラゾーの嫌がることはしたくないし…じゃあ抜くね?」
ゆっくり引き抜こうとしたら目を見開いたトラゾーが首を横に振った。
「だめです…っ!」
きゅぅうとナカで締め付けられて、眉を顰める。
「ッッ、…トラゾー、嫌なんでしょ?」
「ぃ、……いやじゃない、です…ッ」
「……」
「だ、って…はずか…しぃ…」
もうダメだ待ってあげられない。
『照れ隠しというやつですね。そちらの方はホントに煽り上手ですねぇ、大変可愛らしいですよ』
「トラゾー…」
「くろのあ、さ…?…、ひっ…!」
『そちらの方はもう限界みたいですね。優しい顔は何処へやらですねぇ。まさしく雄、です。そちらの方は立派な雌ですよ』
俺の顔を見たトラゾーの緑は僅かな恐怖と、それを隠してしまうほどの期待に揺れていた。
『あなたはそちらの方の脚を肩に乗せてしっかり密着してください。先程よりも中に挿れやすいと思いますよ』
抱えた脚を肩に乗せて抜きかけた俺のモノをトラゾーのナカに挿れなおす。
「ふぁあッ、…ぉく、っ」
「開いてくれたの?トラゾー優しい、ねっ」
「、─────────ッッ!!」
結腸抜いた時と同じ音がした。
わけが分からない、どうしようっていう顔をして俺を見ている。
「可愛い」
「くろ、のぁ…さん…⁇」
「ココまで入ってるよ」
腰を動かして、ナカを突く。
「ゃぁあ…っ⁈」
「俺だけが入れる場所」
「ひ、ッ、ぁんん…っ!!」
お腹を撫でてあげれないのが残念だけど。
『あ!そうでした!!…両想いになれたあなたに朗報です。現時点からの記憶は維持されることとします』
「え?」
『そちらの方の記憶は消えることなく、今あなたが行なっていることは残ります』
「急に条件変えてくるの何…」
小さく呟くとテレビの中から嬉々とした声が返ってきた。
『言ったでしょう?あなたの為の場所だと』
味方なのか敵なのか分からない。
『あなたは自由に動いてあげてください。そちらの方はそれをちゃんと受け止めてください。あなた方が絶頂すれば催眠は解けます』
その場から動くことはできないようだけど、手足を拘束していたような感覚は消える。
『楽しんでください。それでは我々は失礼します』
─ザザザザッ
─プツンッ
「…ぁ、ッ…ぅン…」
「……」
「、…ぁ、あのッ…くろのあ、さん…」
「…うん?」
「も、…もう、ぅごいてッ…くださぃ…おなか、さびしい、です…っ」
きゅっとトラゾーがナカが締まる。
「─────、」
理性のある状態でそんなことを言われて、我慢ができるわけなかった。
「煽ったのトラゾーだからね」
「へ…⁈、そ、そういうつもりじゃ…⁈、ぁゔ⁈」
「寂しくないようにしっかり埋めといてあげるから。トラゾーはちゃんと受け止めてよ」
肩に乗せた脚を引っ張って、前のめりになる。
「ん゛ぁ⁈ふか…ん、ゃぁあ゛ぁ〜〜…!!」
「ココまで届いてる」
お臍の辺りを押してあげると悲鳴のような嬌声が上がった。
「可愛い声だね」
「ひっ、ふぁあっ!変、なんかッ、へ、んになっちゃい、ます…ッッ」
「奥、痙攣してる。気持ちいいね?トラゾー」
びくついているナカで自身がどんどん重たくなっていく。
「んひゃぁっ!!、き、きもちいい、れす…っ、!、すきッ、くろのあさんすき…ッ!」
「……へぇ?俺のコレじゃなくて?」
わざと途中まで抜いて上を擦る。
「んゃぁああ⁈」
「ココ、トラゾー好きだよね?」
「や…ゃんんんッ!」
「気持ちいいトコ、いっぱいだね」
はふはふと息をしてるトラゾーに間髪入れず奥まで突く。
「ゃぁ゛ぁあ゛ぁあっ⁈」
「でも1番好きで気持ちいいのはココだよ?」
力の入ってないトラゾーの手が俺の腕を掴む。
「っぁン、く、くぉのぁ、さ、んッ…は…⁇、おぇの、ナカッ…きもち、いいれすか…っ⁇」
「っっ!!?」
「ぉれ、の…ナカ、…らしへッ、くらさい…っ」
羞恥に染まる表情は崩れていた理性を粉々にした。
「っ、すごい気持ちいいよ。……えっちなトラゾーのお望み通りたくさん出してあげる。溢れさせたらお仕置きね」
「んんっ!、いっぱい、くださぃ…ッ」
俺の肩に乗せる脚を少し広げて、自分の方に引き寄せてきた。
「⁈、トラゾー…ッッ!!?」
「ふ、へッ…しかぇし…っ」
挑発的に笑うトラゾー。
気持ち良すぎて俺を煽るカオにしかなってないけど。
いや、ある意味では挑発なのか。
おそらく色んなことに対してのだろうけど、この場でそれを俺に対してすることが、どれだけ自分の首を絞めてることなのかトラゾーは気付いていない。
「…ははっ、いいね。トラゾーの仕返し、受けてあげるよ」
「⁈、ひぁあ゛ん⁈」
「先に根を上げるのはどっちかな?」
先走りが溢れて止まらないトラゾーのモノの根本をぎゅっと痛くない程度に握る。
「や゛⁈、だめっ!…だめれすッ!イ、ッ…」
びくびくしてるトラゾーのモノをきゅっと締める。
「イッたら終わっちゃうだろ。俺も我慢してるんだからトラゾーも我慢して?…んー、あぁでも潮吹きはイッたことになるのかな?…まぁ、ヤッてみれば分かるか」
「で、でちゃうッ!ちがぅの、でちゃいます…っ!くろのぁさ、て、ぇっ…はなしへぇえ…ッッ!!」
「あ、けど催眠解けるだけで別に続けててもいいのか。なら何の問題もないや」
ゆっくり奥を突いてあげるとトラゾーは顔を仰け反らせて、我慢してたぶん盛大に潮吹きした。
「ッッ〜〜!んやぁあ゛ぁ────〜〜!!」
「、、…あーぁ、こんなに散らして」
「は、ふッ…ぁン、あぅ…っ⁇」
「俺に仕返しするんでしょ?仕返しされ返されたらダメじゃんか」
溶けた緑が力なく俺を下から睨んだ。
「ぅぅ…っ、おれの、ナカにッ、…いっぱい…ださせ、てッ、やる…っ」
「それ、あとから言ったこと後悔すんなよ」
「さびしぃの…ぅめるッ、って…んァ!、くろのあさんが、いったもん…ふッ、だから、っ、」
首に手を回すトラゾーが、無防備に幼なげな顔で笑った。
「くろのあさんの、すきにして…ッ」
言っちゃいけない言葉をトラゾーは言っちゃった。
「……はぁ、…じゃあ手加減必要ないね」
「しなくへ、いぃれす…ッ、ぉれも、っ、がまんできない、です…!」
「優しくできないからね」
「おれ、っ、に…はぅッ、いっぱい…んぁ゛!、ひどいこと、したくせに…っ」
「覚えてないならノーカンだろ」
ぐりっと奥の上を抉る。
「ゃ゛ぁあ゛ぁッッ!!」
「…いや、それについてはごめんだね。でも追々教えてあげるって言ったから今度言葉で言いながら身体に教えてあげるよ」
蕩けた目には涙とハートが浮かんでいた。
「っ〜!!、ぉしえへ、くらさい…っ♡」
「…たくさん、教えてあげる♡」
催眠が解けた後も、身体が自由になることなんて頭の隅にもなくて。
残っていたのは本能のままお互いを求め合う俺たちだけだった。
コメント
4件
声の書き方がなんかリアルで見ててドキドキします!!!🥹💞💞
お互いの気持ちが伝わって良かったです!!! いや〜挑発的なtrさんもめっちゃ可愛い♡そりゃあkrさんも理性保てませんよ これがあと1日あると思うと… めちゃくちゃ楽しみです!!