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第1話 わくわく!中等部生の勧誘!!

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『魔法学園へようこそ、新入生のみなさん』

無機質な音声がグラウンド全体に響き渡る。

これからの学園生活に期待を抱いた新入生たちが並んでいるグラウンドを上から眺める。

「いい子が勧誘出来るといいね」




空は晴天。

風も心地よく、非常に過ごしやすい。

「そんな日には何をするか知ってる?」

「……さあ?」

相手にこちらの興味を持たせるためには少しの間と問いかけが重要らしい。

どこかの本にそう書いてあったか気がする。

どんな本だっけな、と頭の隅で思い出しつつ相手を退屈にさせないためにクルクルと動きながら両手を広げて笑顔で言う。

「中等部生の勧誘に決まってるでしょ!」

「…ああ……そういえばあったな、勧誘…」

「昨日から解禁だっけ?」

「そうそう!チームは5人からだけどうちギリギリじゃん?」

だから勧誘したいんだよね〜そう言って相手の反応を見れば、乗り気では無さそうで…

「じゃ無いとこのままチーム解散になっちゃうよ〜?そうしたらあの倉庫だって使え無くなるんだからね?」

そう言えば、数人がばっとこちらを向く。

チームに1つ与えられる倉庫は何かと便利で、例えばサボり場所に出来たり昼寝場所に使えたりと色々活躍しているのだ。

「それは困るな…」

「サボれなくなるのはキツいな」

「アルアもリトーも勧誘するの手伝ってくれる?」

「うん!いいよ〜」

「中等部生に1人知り合い居るし…いいよー」


「それじゃあ!Meerへの勧誘開始!!」


と言っても別のチームも中等部生の勧誘に必死な時期であり、殆どの中等部生は有名なチームに入ってしまっている。

「うーん、もうほとんどみんな入っちゃってるのか…」

「そらそうか…」

Meerは去年やっとの思いで1人勧誘し出来たチームであるため、人数が少なく実績が無い。

そんなチームに今更入ろうと思う人はなかなかの曲者または物好きだろう。

「リトーの知り合いってチームに入ってるの?」

「いや、まだ入ってなかったはず」

「なら先行ってみる?」

「そうするかぁ…」

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「ねぇチームは決めた?」

「んーん、まだ」

「どこに入ろうかな」

「どこに入るべきかな」


_______________________


「チーム…ですか」

「そう、学園生活を送るならチームに入っておくべきなんだ」

「はぁ…」

「いいチームを自分で見極めて入るんだよ」

「分かりました」


_______________________


「今日のご飯は…お味噌汁と焼き鮭にしようかな?」


「いや…お刺身も捨てがたい……」


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「知り合いの子とはどこで会ったの?」

「確か…図書館で昼寝しようとした時だったかなぁ…」

「なるほど〜どんな子なの?」

「日の国出身って言ってた気が…」

「へ〜!いいなぁ日の国」

知り合いの子に会うべく、セワンダー寮の中を歩く。

リトーの話によれば同じセワンダー寮で一緒にご飯を食べるくらい仲が良いんだとか。


「あ、ここだね〜」

リトーが扉をノックした後、呪文を唱える。

「Öffne die Tür(開け)」

周りには青色の光が飛び回っており、一点に集まった後、すごい速さで鍵穴に飛び込んだ。

直後、カチャリと鍵の開く音がし扉が勝手に開く。

幼稚園でも習うような簡単な魔法だが、扉には開けていい術者の魔力が流し込んであるため、別の人があげようとすれば扉に食われるだろう。

「よーっす」

「リトー!、とどちら様…?」

「あ、リトーと同じチームのニウですぅ」

「同じくブンでーす」

「ソラです」

「アルアです!」

「あー!!Meerですよね?リトーからよく聞いてます〜」

「アカリ…さん、ですよね?」

「!そうそうアカリです〜」

許可をもらって部屋に入れば中には見慣れない床や扉が付いていた。

「この床すごーい!いい匂いするよ〜」

「タタミですね〜日の国で古くからある床なんです」

「タ、タタミ…」

聞き慣れないし言い慣れない単語に流石日の国…と感心する。

ブンやアルアも珍しいものに興味深々だった。

「タタミ……いいですね、僕の部屋もこれにして貰おうかな」

新たな寝床開発に目覚めたのか、人一倍タタミに興味を持っていたソラがアカリにタタミに変えてもらう手順などを聞いていた。

「タタミが難しいならゴザってのもありますよ〜」

「ゴザ?それもタタミと同じ物なんですか?」

「タタミは床だけどゴザは床に敷くタタミのマットみたいな感覚ですかね」

なんだか永遠と話し込みそうだったので改めて本題に入ることにした。


「アカリさんにはMeerに入って欲しいんだよね」

「ふむふむ…いいですよ〜」

「えっ決断はや!?」

「別にゆっくり考えてからでも…」

「ゆっくり考えてたら入らなくなるかもですね」

「おお…まあ、入ってくれるならこっちとしてもありがたいんだけど」

_______________________

てな感じで(?)Meerにアカリさんが新しく入って少しだけ倉庫が賑やかになった。

もう少し人が入ったら倉庫も大きくなるし、投票祭までに出来ることが増える。

楽しみだな…


_______________________

うふふっ

あははっ

ふふっ



あの子はあそこに入ったみたい


変わり者のチームだ


魔力が多い子ばかりだから嬉しいわ


可愛い子もね


かっこいい子も多いわ


見た目は関係無いでしょ?


ただ…私たちは________________だけなんだもの


うふふっ

あははっ

ふふっ

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