さなは、空港で大阪から北海道まで来た。その理由はかぞくに会いに来たからだ。
「ここまでだいたい2時間 ぐらい、疲れたぁ。でもやっとかぞくとあえる…」
空港から少し遠くのかぞくのいえ。 その近くまで来た。
けれど、 かぞくに会いに行くにはこの今にでも壊れそうなトンネルを 通らないと行けない。
本当に今にでも壊れそうだ。 トンネルへ入っ てみることにした。
しかし、トンネルの中に入ってみると、 前も。横も。どこを見ても、くもの巣。「誰もここを通らないからな….」
「なんでクモの巣があるの….虫嫌いなのに…」
途中までトンネルを歩いてみたけれどその先は、 先が見えず にずっと。ずーっと永遠に続いてるような感じだった。
結局、さなはまだ先が見えないし、くももたくさんいるし、走って入口へ戻った。
「入りたくない。 こんなとこ。 それでも、かぞくには会いたいのに…」 気持ちが揺さぶられるかな。
「でもここまで来たんなら行かないと….」
そこで、いったん休憩して、 またさっきのトンネルに入る。 今度はくもがいるから目を つむりながら。
「トンネルの半分くらいを超えたかな」 と思ったとき ちょうどトンネルも半分を超えた ころだった。
『音』が聞こえてきた。 ドンドン。カンカン。
「きっと…物がおちちゃったんだよね、うん、う..ん…」 そう思って進む。 ドンドン。かんかん。
「でもここまで来たんだから戻るこ とはもうできない。」 さなは、 前に進んでいった。
前に進み続けるうちに、 誰かの声 が、 かぞくの声じゃない声。
「え。 まあ、きっとかぞくが連れてきた友達 だよね。きっと。 それに 「音」が聞こえるってことはもう少しでかぞくに会えるっ てことだから。」と思って。
ようやく光が見えてきた。
「あ!あと、もうすこしで会える!」 さなは走り出す。 もう『音』も気にせずに。
あと、 本当にもう少しで光のもと。
しかし トンネルの真ん中ぐらいにいるようにまた真っ暗になった。 そう。トンネルが崩れた。
幸い自分がいるところは無事だったけど…
さなは、不安の気持ちになった。 トンネルの中はサラ~っと聞こえる風の『音』
「出口がふさがれた、 どうしよう、どうしよう。」
戻るにも、さっき来た道。
さなは、大声を出して、 かぞくが気づいてくれるのを待った。まだ居るよね….
そして、かぞくが、 「音」と『音』を聞いて、トンネルまで来てくれた。
「気づいてくれた!やった、やった、ここからやっと出られる。」
その後、さなは、かぞくといっしょに、かぞくに会うことができた。
「ありがとう、ありがとう!」
彼とは3年前に知り合った。 記憶力がすごい….
さなは彼に会いに来るために大阪から来た。
それぐらい余裕だよ!というように6歳ぐらいの彼が言ってくれた。
(でも 誰かの「音」って誰だったんだろう….)
(それに謎の『音』って….)
(彼とは?)
コメント
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国語でやったやつをあげる手があったか!
国語?