(え?だれ?すごいイケメンがおる!!)
<及川さーん!!!>
女子の歓声の中、さっきまで居なかった人が立っていた。
(誰だろう、、?)
(ジャージ着てるし、高校生だよね?)
「城西のエース…!」
『えっ』
(なんで途中から?!)
私は混乱しながらも、及川さん?から目を離さなかった。
(城西のエースってことは、めちゃ強いってことだよね!?)
(どんななんだろう。)
期待と不安を膨らませながら、
<ピーーー!!>
第3セットの合図がなった。
烏野は城西と同じくらいどんどん点数を上げている。これなら勝てるかも!
(次はあのエースさんのサーブ…!)
(どんな…)
『えっっ』
(は、はやっ?!!)
(なんだ今の怖いサーブ!)
予想外の速度で打たれるサーブに、驚愕した。きっと選手もそうだろう。
(でも、きっと。烏野なら、)
ホイッスルがなり、烏野の勝利が伝わる。
(やった!!)
私は小さくガッツポーズをし、挨拶をした。
その後、廊下に出て水場でドリンクの片付けをしていた。その頃だろう。
私は急激なめまいと腹痛に襲われ、息ができなくなっていく。
『カヒュッ…カヒ…』
(なに、これ。)
(まずい、かも。)
周りを見渡すが人がいない。
視界がグラグラして暗くなる。次の瞬間、私は倒れてしまう、かと思ったら、誰かに肩を捕まれた。
「…ッ!おい!」
(だ…、れ?)
かすかに聞こえる誰かの声を最後に、意識が無くなった。
<続く>
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!