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みぃ
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『学校では人気者、家では35人。』
「放課後の教室」
ーー放課後
終礼が終わり、校内には帰宅する生徒たちの声が響いていた。
ーー3年の教室
タケヤキ翔
「今日このあとどうする?」
しゆん
「俺は帰る。」
ロゼ
「俺も帰ります。」
タケヤキ翔
「お前ら早いなぁ。」
しゆん
「疲れたんだよ。」
そこへ、廊下から声がする。
たちばな
「翔くん!」
タケヤキ翔
「お、たちばな。」
たちばなが教室に入ってくる。
たちばな
「今日、一緒に帰りませんか?」
タケヤキ翔
「ええで。」
たちばな
「ありがとうございます!」
その後ろから――
にしき
「俺も一緒に帰っていいですか?」
たちばな
「いいよー。」
しゆん
「じゃあ俺も行く。」
ロゼ
「俺もご一緒します。」
気づけば、帰宅組がどんどん増えていく。
タケヤキ翔
「……結局みんな帰るんじゃん。」
しゆん
「まあいいだろ。」
ーーその頃、2年生の教室
心音
「……終わった。」
机の上を片付けながら、心音が小さく伸びをする。
そこへ――
らいと
「心音、まだ帰らんと?」
心音
「ん?もう帰る。」
らいと
「じゃあ一緒に――」
ガラッ。
Lapis
「らいと、帰るで。」
らいと
「……。」
Lapis
「何?」
らいと
「別に。」
心音
「また始まった。」
Lapis
「何が?」
らいと
「なんでもない。」
二人の間に微妙な空気が流れる。
心音
「……仲悪いのにちゃんと話すよな、お前ら。」
Lapis
「別に普通。」
らいと
「そうそう。」
心音
「へぇ。」
ーー1年の教室
やなと
「今日どうする?」
らお
「俺は帰る!」
ゆた
「僕も帰る!」
パルオ
「俺もー!」
そあら
「僕も一緒に帰るー!!」
そこへ――
みかさ
「みんな帰るの?」
らお
「あ、みかさくん!」
みかさ
「俺も一緒に帰っていい?」
らお
「もちろんです!」
ゆた
「いいよ!」
そあら
「にぎやかになるねー!」
みんなで教室を出ようとした、そのとき。
だいきり
「待ってー!!」
廊下を走ってくるだいきり。
らお
「だいきり!」
だいきり
「ちょっと待って!俺も一緒に帰りたい!」
ゆた
「もちろん!」
だいきり
「よかったー!」
ーー校門前
それぞれの学年から集まったメンバーが、少しずつ合流していく。
たちばな
「あ、1年組!」
らお
「先輩たちも一緒なんですね!」
にしき
「今日は結構集まったな。」
そあら
「楽しいですね!」
そこへ――
おさでい
「おーい!」
やなと
「おさでい!」
おさでい
「俺も混ぜて!」
だいきり
「もちろん!」
さらに――
ものくろ
「俺たちも一緒に帰っていい?」
まひろまる
「俺もいいですか?」
つきしろやしろ
「僕も行きます。」
パルオ
「どんどん増えるじゃん!」
らお
「いいじゃん!楽しいし!」
ーーその頃
少し離れたところ。
ロゼ
「……随分増えましたね。」
タケヤキ翔
「最初は3人くらいだったんだけどな。」
しゆん
「もう何人いるんだよ。」
ロゼ
「数えるのも大変そうですね。」
そこへ――
ばぁう
「おーい!!」
タケヤキ翔
「お、ばぁう。」
ばぁう
「みんなで帰るの?楽しそうじゃん!」
しゆん
「お前も来るのか?」
ばぁう
「もちろん!」
――そして。
学校から駅へ向かう道。
35人全員ではない。
それでも、今日はいつもよりたくさんのメンバーが集まっていた。
くだらない話をして。
笑って。
誰かがふざけて。
誰かがツッコんで。
そんな普通の帰り道。
まひろまる
「こうやってみんなで帰るの、なんかいいですね。」
ものくろ
「分かる。」
ゆた
「僕もこういうの好き!!」
らお
「じゃあ明日もみんなで帰ろうぜ!」
だいきり
「いいね!」
たちばな
「さんせー!」
その瞬間――
にしき
「……明日は授業終わる時間バラバラじゃない?」
全員が止まる。
らお
「……あ。」
パルオ
「忘れてた。」
そあら
「そうだったー……。」
タケヤキ翔
「お前ら、そこまで考えてなかったんかい。」
一斉に笑い声が響く。
――学校では人気者。
だけど、こうして一緒に帰れば。
ただの高校生。
そんな何気ない一日も――
35人にとっては、大切な思い出になっていく。
――つづく。
コメント
3件
あおいです🌷 第10話、読み終えました! 放課後の帰り道がどんどん増えていく様子が、なんだか微笑ましくて……最初は少人数だったのに気づけば大所帯になってる空気感、すごくリアルでした。 特に「明日は時間バラバラじゃない?」で全員が止まるシーン、思わず笑っちゃいました😂 みんなでいることが当たり前になりつつある感じ、いいですね。続きが気になります〜