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(ジェシー)「あんな千衣葉さん……」
(ジェシー)「今まで見た事がなかった」
(田中樹)「ああ、痩せこけてたな」
(京本大我)「髪の毛も抜けてしまって」
(京本大我)「あの頃の千衣葉さんは」
(京本大我)「もういない。」
(森本慎太郎)「……」
(森本慎太郎)「何かの力になれないか?」
(森本慎太郎)「千衣葉さんの為に」
(森本慎太郎)「俺たちができることは」
(森本慎太郎)「あるのか?」
(髙地優吾)「……分かんない。」
(松村北斗)「……手紙……」
(松村北斗)「手紙は思いを伝えるもの」
(松村北斗)「手紙なら俺たちの思いを」
(松村北斗)「伝えるんじゃない?」
(髙地優吾)「……いいアイデアだ。」
(森本慎太郎)「それで行こう。」
(田中樹)「まずはそれぞれ個人の思いや伝えたいことを書こう。」
(田中樹)「書き終わったら集めて」
(田中樹)「みんなの言葉をまとめて千衣葉さんに届けたい。」
(京本大我)「そうだな。」
(髙地優吾)「書くか。」
(ジェシー)「ああ、あの子の為なら」
残り3ヶ月……
呼吸も浅くなった。
吐血が多くなってきた。
寝る時間が増えてきた。
千衣沙さんは仕事の合間を縫って
来てくれている。
それは本当に有難い。
私の体はあばらが見える程に
痩せこけた体。
私の頬が痩けてきた。
まるで私じゃないみたい。
……
息を吸う度に肺が痛む。
まるで生きるなと言われているかのように
私の体を苦しめてくる。
あの人たちは今どうしているんだろう。
あの人たちがデビューまでの残り3ヶ月。
……息が苦しくなってきた……
誰か……
助けて……