ぺ「なんだよあれっ!あのクロノアさんの目…!完全に挑発してるよな……」
淡い恋心が燃え上がる。
ぺ「どうやったらしにがみくんに振り向いてもらえんだろ……
てかあんなイケメンに勝てる気がしない…」
その日は初めて眠れない夜を過ごした。
ぺ「やばい!寝坊した!急げぇぇぇぇッ!!」
昨日のことなんか忘れて俺は全速力で走った。
ト「よっ!ぺいんと!お前が授業ギリギリに来るなんて珍しいな笑」
ぺ「あぁ…昨日全然眠れなかったんだ…」
ト「おっと……もしかして好きな人ができたとか?笑」
こいつはトラゾー。
クラスの中で一番仲が良くてよく悩みとか相談している。
ぺ「まぁ……ね笑」
ト「誰誰?教えてよ」
ぺ「む~り~」
ト「え~笑」
トラゾーと話してるといつも元気が出てくる。
ほんと、いい友達持ったなぁ俺。
ぺ「てかノート頼んでいい?絶対俺寝るから笑」
ト「仕方ないなぁ笑!任せろ!」
こういう何気ない会話でも、トラゾーとなら楽しく感じた。
そういえば当分委員会なかったよな……
ぺ「会いてぇなぁ」(しにがみくんに)
まぁ帰りは一緒なんだけど笑
でも家までの時間だけじゃ足りないんだよなぁ…
視点 sn
~昼休み~
し(ぺいんとさん!)
ぺ(なに?)
し(委員会の仕事について話したいことがあるんですけど…
今日の放課後いつもの所に来てもらっていいですか?)
ぺ(いいよー!)
ぺいんとさんが羨ましい。
し(ありがとうございます!じゃあまた後で!)
僕にないものをたくさん持っている上にすごく頼りになる。
きっとこの先ぺいんとさんに勝てる日は来ないだろうな。
視点 pi
ぺ「やった…!これで一緒にいる時間がふえる!」
ト「どうしたんだよニヤニヤしちゃって笑どうせ好きな人からなんだろ?教えろよ~」
ぺ「誰が話すかよ笑」
まぁ隠してもトラゾーにはすぐにばれそうだけどな笑
視点 kr
~放課後~
ク「やっほー!ぺいんと!」
ぺ「あ…クロノアさん……」
ク「これから会議でしょ?」
そう言うとぺいんとは目を見開いた。
ぺ「なんで知ってんすか?」
ク「まぁ会長だからね笑」
ぺ「会長だからって……笑」
苦笑いをするぺいんとを見ているとカマをかけたくなる。
ク「そういえば俺としにがみくんが話してたところ見てたよね?」
ぺ「あ…えっと……」
ドンッ
俺はぺいんとを壁に追いやり逃げられないようにした。
ぺ「あの…クロノアさん?近くないですか…?」
ク「なんで見てたの?」
ぺいんとの言葉を無視し、質問を投げた。
ぺ「んと…その」
ク「目、合ったよね?」
そう言いながら顔を近づける。
するとだんだんぺいんとの顔が赤く染まっていった。
ぺ「あのっ!会議があるんで僕いきます!」
そう言うと、そそくさと逃げていった。
ク「あー…行っちゃった…でも面白かったなぁ笑」
気づけば俺は笑みを浮かべていた。
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