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父洋は勝手に唐澤貴洋が動いてしまわない様、ハーネスを付けてやることにした
犬用のハーネスは幼いながらも豊満な唐澤貴洋の体に程よく食い込んで拘束し、馬用のハーネスは父洋の体を同様に締め付ける
そして一本の鎖がお互いの体を固く結びつけ、彼らが違う方へ向かうならば重苦しい音をたてて引き戻すのだ
大人である自分が力負けするはずが無い。
そう父洋はタカをくくっていたが、いざ試してみると、四つん這いになった唐澤貴洋が負けじと地面にしがみつく
ただでさえ子供として重い体重に、重心を低く努められたなら、父洋もさすがに四つん這いになり地面にしがみつくほかない
どっこいどっこいと、最終的には質量で押し切るが、無常にも父洋は日に日に老い、唐澤貴洋は大きくなる
いよいよ辛くなってきた父洋は、敢えなくこれを断念
次いで父洋は唐澤貴洋に鈴のついた首輪を買い与えることにした
余った顎肉に鈴が揺さぶられ、音で場所がわかるのだ
そうして唐澤貴洋の姿が見えないある日、父洋が耳をすませると、絶えず音が聞こえてきた
ハーネスから解放され軽くなった体で音を追いかけると、そこには孫に向かって腰を振る、義父の姿があった。
後日、甲斐甲斐しく義父の介護をするようになった父洋の両の乳首には、小ぶりの鈴がそれぞれ揺れていたという。