鬼が出没するという人里に来た
人里っていっても…昔の人里よく分からないからな…
とりあえず…事情聴取…だよね!
『すみません!ちょっといいですか?』
「あら、どうしましたか?」
わたしは物腰が柔らかそうな30代前後の女の人に聞いた
『あの、突然ですみません…最近この人里で【失踪事件】があると聞いたんですが…』
「ああ…あれね…」
『何か知っていますか…?』
「うーん…確かに、最近夜に5歳位の子供がいなくなる…ってよく聞くわ…」
『なるほど…!ありがとうございます!』
「えぇ、あまり力になれなくてごめんなさいね…」
『いえいえ!』
5歳位の小さい子がいなくなる…か…
そんな小さい子まで鬼は襲うんだ…っ
わたしは夕方になるまで事情聴取をした
今集まっている情報では
・5歳位の小さい子が夜にいなくなる
・西の方に主に出没する
・誰も襲われている所を見た事がない
位かな…
まず、誰も鬼を見た事ないから…殺されちゃったか…その鬼の能力か…
うーん…難しい…
しばらく経つと夜になった
とりあえずわたしは主に出没する西の法に行った
「お嬢さん、こんな夜遅くに危ないよ。最近は人拐いが増えてるんだから」
『いえ!大丈夫です!ご心配ありがとうございます!』
「ならいいのだけれど…あっちの方は特に気をつけてね!」
『…はい!』
…鬼の気配がしない
うぅ…やっぱりわたしには出来ないのかな…
『…!鬼の気配っ』
奥の方のお家に鬼の気配がした
『小さい子が襲われてるかも…っ!』
わたしは急いで鬼の気配がするお家に行った
ー陽斗ー!早く寝るのよー!
ーうん!母さん!
ー最近は子供拐いが多いんだから…
ー分かってるってば!でも、5歳位の子達だろ?僕は8歳!大丈夫だってば!
ーだけど、心配だし…今日は一緒に寝る?
ー大丈夫だってば!
『はっ…はっ…!』
みるみる内に鬼の気配が濃くなってくる
それに…血のような匂いも少しする…!
ー子供がいなくなるっていっても…大丈夫かな…
ーやっぱり、母さんと一緒に寝るべきだったかなぁ…
『…!ここだっ』
『大丈夫?!』
わたしは鬼の気配が一番濃い部屋の窓を勢いよく開けた…
そこにはー
「なんだぁ…?鬼狩りかぁ…?」
小さい男の子を襲おうとしている鬼がいた
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!