コメント
3件
ちゅきでーす(
本当に積極的やなドット(・∀・)こういう1面もあるのちゅき(⑉• •⑉)!それを上手く再現出来るモカさんも、ちゅきでーす!
俺は今、複雑な感情が胃の中を這いずり回っている。
世間一般ではこの感情を“嫉妬”と呼ぶのだろう。
何故嫉妬なんかしているのかって?答えはただ一つ。
ドットが恋人である俺を避け他のやつとばかり話すのだ。
フィンやマッシュではない。全く関わりのなかったクラスメイトの男子。
ドットは一見ガラの悪いチンピラに見えるが仲が深まれば友達想いだし、勉強や魔法だって人並み以上にできる。普段から「モテたい」と騒いでいるだけありスキンケアなどはかなり気を使っており、清潔感がある。
つまり“良い男”なのだ。
エピデムとの戦いあたりから急にファンが増え始めたらしい。最近では女子がファンクラブを立ち上げたのだとか。
ぶっちゃけ気分は良くない。
俺だけのドットなのだ。俺の恋人なんだ。他のやつなんかいらない。俺とドットの二人だけでいい。
と、まぁこんな風に嫉妬を拗らせている訳だが、どう対処しようか。
過去にも同じことがあったことを思い出す。
その時は確かドットに好意のある女子に対し嫉妬しグラビオルしようとしてとてつもなく怒られた記憶がある。
その時ドットはこう言ってたな。
「嫉妬したなら俺に直接言えよ!!!」
怒り任せでぽっと出た言葉のようだったが言ったことには代わりないからな。
本人に言いに行くか。
「おいドット、そこ座れ。」
放課後、同室であるということを利用しドットをベッドの上に座らせる。
きょとんとした可愛い顔で困惑しながらもしっかりと座るドット。
「手を出せ。」
ドットの指の間に自分の指を絡め、所謂“恋人繋ぎ”状態にする。
「ラ、ランスさん…?」
名前を呼ぶ時に少し手に力が入る。かわいいなぁ。
そのまま体重を乗せ押し倒す。
耳元に顔を近づけ、なるべく低い声で
「なんで俺以外の男と話してるんだ?」
と問う。
すると、いつもなら真っ赤になるはずの顔が目を細め、口角が上がっていた。
「何故笑っている?」
「ははっ、だって、お前…嫉妬してくれてるんだろ?」
「そうだが?」
「死ぬほど嬉しい。」
今日のドットは随分積極的だな。
緩くなった恋人繋ぎを離し、俺の首に手を回す。
「ランスさんは俺のことだーいすきですね?」
悪戯っ子のようにそう揶揄うその姿が体温を上昇させる。
「ああ、こんなことしなくてもいいように分からせてやる。」
首元にキスを落とし、ドットと目を合わせる。
その夕日のような朱い瞳には、燃えるような碧い瞳をした自分がうつっていた。