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ひより
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鷹槻れん

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#強引
#シークレットベビー
夏目萌*優しい彼~コミカライズ
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それから瞬く間に1週間が過ぎ───
ショーウィンドウを飾るハートのモチーフが、2月14日の訪れを知らせていた。
バレンタインということで、晴輝さんから『一緒にチョコレートでも作りませんか?』と誘われ
私は晴輝さんを初めてのお家デートに誘ったのだ。
ただのお家デート──
そう、頭ではわかっているのに。
朝早く起きて自分の長い髪を活かすようにハーフアップにして、髪を巻いてしまった。
部屋も綺麗に掃除したり、いつもは気にしないのに、配置を気にして丁寧に置き直したりして。
自分の部屋という見慣れたはずの空間が、彼を迎えるという一点において、まるで別の世界に変わってしまったかのように思える。
鏡の前で指先を震わせながらコテを握り、自分の長い髪に慎重に熱を通す。
服装は白いモコモコのニットに、下はラフな短パン。
男性に生脚を見せるなんて初めてで緊張するし、晴輝さんがそういう格好好きか嫌いかも分からないけど
鏡に映る自分の姿を見つめるだけで、顔にじんわりと熱が上ってくる。
柔らかいニットの毛並みと対照的に
空気に晒された膝から下の皮膚が、緊張で微かに震えていた。
いつも履いているロングスカートの安心感に逃げ出したくなる衝動を必死で抑え込む。
晴輝さんなら、きっと可愛いって思ってくれるはず。
そんな期待を胸に、気合を入れて準備してしまった。
それから暫くして
ソワソワとしながらキッチンで調理器具に不備がないか確認しつつ
ステンレスのボウルや泡立て器を意味もなく並べ替え、指先でその冷たさを確かめた。
そのとき
タイミング良く、インターホンがなった。
ピンポン、という電子音が静寂を切り裂いた瞬間、体中に電流が走ったような衝撃を覚えた。
心臓がドクンと大きく跳ね上がって
私は嬉々としながら玄関に向かい、ドアノブを回して扉を開けた。
吸い込む空気がやけに冷たく感じられ、ドアノブを握る指先に思わず力が入った。
金属の冷たさを押し返すようにして開いた視界の先には、彼が立っていた。
「モカさん…っ、こんにちは」
「こんにちは…!ど、どうぞ入ってください」
慌てて裏返りそうになる声をなんとか押し出し、上擦った息を飲み込む。
自分の喉がヒリヒリと鳴っているのが分かった。
晴輝さんを部屋へ招き入れ、ひとまずゆっくりしようということで自室まで案内し、横に並んで座ることに。
一歩彼が足を踏み入れるたびに、いつも聞き慣れた自室の空気が一変する。
彼の体温と、かすかに漂う柔軟剤か何かの匂いが部屋の中に満ちていき、息を吸い込むことすら躊躇われた。
ソファの固さを確かめるようにして腰を下ろすと、隣から伝わってくる圧倒的な存在感と体温に筋肉が強張った。
コメント
1件
わああ第8話読み終えたよ〜!!😭💕 もうバレンタインのお家デート準備、主人公のドキドキが凄く伝わってきてこっちまで緊張しちゃった!!髪巻いたり部屋の配置気にしたり、恋する女の子の行動がリアルすぎるよ…!白モコモコニットに短パンで生脚見せるの、可愛いのに勇気いるよね😳✨ 晴輝さん来た瞬間の心臓バクバク感と、部屋の空気が一瞬で変わる感じ、細かい描写がもうエモくてエモくて…!ソファの固さ確かめるように座るところ、わかるわかる〜!!続きが気になりすぎる!次の話も楽しみにしてるねっ⋆♡