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高杉side
『決めた。わしゃ宙《そら》に行くぜよこのまま地べたはいずり回って天人と戦ったところで先は見えちょる。』
『宇宙に船浮かべて星ごとすくい上げる漁をするんじゃ。』
『どうじゃ銀時?おんしゃこの狭か星に閉じ込めておくには勿体ないデカか男じゃけーわしと一緒に…』
『ぐーぐー』
話を聞かず寝ている銀時
『アッハッハッハッー天よォ!!コイツに隕石ば叩き落としてくださーいアッハッハッハッ』
俺はある夜そんな会話を聞いた。
銀時が先生の首を跳ねてから数ヶ月、
俺は寝付けずに居た、気分転換に外に空気を吸いに行ったら
アイツらがいた。
アイツらは特別仲がいいという訳では無かった
だが、俺は、よく見る、外にある塀の瓦屋根に寝っ転がって
アイツらが会話する姿を、
俺は初めて聞いた、サカモトが戦争から離脱し、
宙《ほし》に、商いをしに行くなど、
という、銀時に嫌悪 憎悪 殺意を向けた
数ヶ月後…
俺は見た、サカモトが塀の瓦屋根で寝っ転がっていなく、戦で死んでしまった、仲間たちの墓の隣に座ってた、
俺は遠くから眺めていた、俺は初めてアイツの涙を流してるとこを見た。
嗚呼、そうだ、今日の戦で土佐から仲良かったサカモトの友人が死んでしまったのだから……
サカモトタツマという奴は弱味を見せない、否、見せられないそっちの方が正しいのだろうか。
サカモトは自分が落ち込んでても何時も明るく振舞っている。
俺には分かる。
気づくと、アイツは歌を口ずさんだ、何時もうるさいアイツの口からは
とても綺麗で小さな声で、訛りのない歌が聴こえた。
俺は気づくとサカモトの隣に座っていた。
『キレぇな歌だな』
『!?すまんぜよ、起こしたかが?』
『否、寝れなくてな』
そしてサカモトは見られたくないのだろう、腕で涙を拭き取った。
『お前、宇宙行くんだろ?』
『なんで知っちょるんや?』
『この前銀時と屋根で話してるのを見てな、』
『そうかが、わしあと1ヶ月もしたら、この戦、離脱するぜよ
もう、見とうないんじゃ、仲間がどんどん死んで、わしはのうのうと、生きちょる』
嗚呼、こいつはどこまでお人好しなのだろうか。
確かにそうだ最初いた仲間はもう半数以上いない、
昨日、一緒に枕を元にしたやつも、食事をしたやつも、居ない。
『高杉、もう会わんかもしれないかもしれへんが、わし、
ずっとみんなのこと覚えちょるかが!』
と何時ものうるさい笑い声をだした。
『晋助様!朝っす!』
俺は、鬼兵隊にいれた、また子というヤツの声で起きた
『嗚呼、分かった』
久しぶりに夢で見たアイツを思い出しながら布団から立ち上がった。
攘夷戦争が終わり数十年、俺はあれから一度もあいつと会っていない。
坂本side
『今日の商談相手はだれじゃ?』
『今日は、鬼兵隊という部隊から支援の申出が出てる』
『鬼兵隊?』
『知っちょるんか?』
『否、なんでもなかァ、』
聞き覚えの有る、だが思い出せない
『頭、商談の時間じゃ、』
『わかったぜよ、今行く気に!』
『すまんぜよ、遅くなったぜよ。』
『いいや、全然待ってねぇ』
『『もしかして高杉(辰馬)かが?(か?)』』
高杉side
俺は、物資の支援をしてもらう為にある企業に声をかけた、
そこ船に乗ったら、ある聞き覚えのある声のデカさと訛りと笑い声が聴こえた。
気のせいかと相手にしなかったが、商談相手を待っていたら、
アイツが来た、俺の初恋の人、【坂本辰馬】が…
『よぉ!高杉!金時やヅラは元気にしちょるか?』
コイツはいつもそうだ俺を見つけては「金時と喧嘩はしとらんか?」「ヅラとは仲良くしちょるか?」と言う、
いつもそうだ、周りのヤツは何時もアイツらの話しをする。
『否、知らねぇ』
『そうか!ちっと待っとってぜよ!』
といい残しこの部屋から出ていった。
『お待たせじゃ!』
と言いながら襖を開けた、
アイツの両手には、酒が抱えられていた。
『一緒に飲むぜよ!』
『俺とお前、商談しに来たんだぞ?』
『まぁまぁ、いいじゃなかァ!そんなちんまいこと気にしないでパァーと呑むぜよ!』
仕方ねぇなと思いつつ、アイツが持ってきた盃を取り、
アイツに酒を継がせた。
久しぶりにアイツと呑んだ、
アイツは、中々の豪酒だ、
アイツは銀時やヅラにも勝てない
勿論俺もだ。
だが、久しぶりにアイツと呑んだらアイツは
俺の前で酔っ払っていた。
『金時やヅラは今頃何をしちょるんじゃ?』
『アイツら元気じゃ?』
と周りのように
アイツらの話を話し始めた。
いつもそうだアイツらと俺はセットにされる、
そりぁもちろん、アイツらとは幼なじみ《腐れ縁》だから、
周りのヤツが俺の前でアイツらの話をしようと、気にしない、
だが、コイツがアイツらの話を俺の前ですると、怒りが
湧いてくる。
サカモトは勘が鋭いからバレたのだろう急に
『お前《おまん》は今何しちょるんじゃ?』
と言われた瞬間嬉しくなった、
俺の事を聞かれたことはあまりなかったからだ。
けど、これが悪かったのだろう、
アイツがどんどん俺の事を聴いてくるたび、
俺の【独占欲】が高まっていく。