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まさにエモーショナル、ですね…🥳🥳最高です🥰
〜前書き〜
こんにちは、雪夜です。今回はえっち含めますのでご注意ください。それと、本編は少し長めです。
それでは、本編どうぞ。
〜本編〜
今日も雨か。せっかくの休みなのに外に出られないので練習が出来ないし、雨というだけで頭がいつもより働かなくて演出が思いつかないし、作業も進まない。
「、、、司くん家、大丈夫かな」
雨の日は咲希くんが体調を崩しやすいと司くんから聞いているから、梅雨の間は心配だ。
\ピンポーン/
「あれ?誰だろう」
配達を頼んだ覚えはない。誰かが訪ねてくる予定もない。心当たりが無さすぎて出るのが怖くなってくる。それでも居留守を使うのは気が引けるから出てみることにした。
「はい、どちら様ですか?」
『良かった、家に居たか! 』
「えっ、司くん!? 」
『急に押しかけて申し訳ないのだが、入れてくれないか?そろそろ靴が、、、』
「あ、ごめん!今開けるね」
こんな雨の日に司くんが家に来るなんて、、、急ぎの用事かな?とりあえず濡れていたので風邪をひかないように拭いてあげて、着替えてくるように言った。
「いやー、すまんな。 着替えも借りてしまって、、、 傘をさしていたが、ほとんど意味がなくてな」
「平気だよ。この雨だとそうなるよね」
「あぁ、予想通りびしょ濡れになっt」
「予想通り?(圧)」
「あ」
リビングに移動して、向かい合わせに座り、お茶を用意して一口飲み、簡単な説教を始める。
「分かってて来たの?」
「、、、はい」
「風邪ひくよね?」
「、、、はい」
「次のショーはいつだっけ?」
「、、、二週間後です」
「体調管理しようって、司くんが言ったよね?」
「、、、その通りです」
「その本人が一番できてないってどういうことかな?」
「、、、スミマセン」
「自分で言ったことはちゃんと守って?」
「、、、はい」
完全に落ち込んでしまった、、、そこまできつく言ってないつもりだったけれど、司くんにとってはダメージが大きかったかな、、、慰めようと思っていろいろ考えていると、
「類に会いたくて来てしまったなんて言えないな、、、」
耳にうっすら届いた呟きのせいで僕の思考は停止した。待って、僕に会いたくてわざわざこんな雨の中傘ひとつでずぶ濡れになってでも来てくれた、、、?
「、、、嬉しい、、、!」
「えっ、何がだ?」
「え?いや、会いたくて来てくれたんだって、、、」
「、、、なっ!?き、聞こえてたのか!?///」
「、、、うん、うっすらと 」
顔を真っ赤にしてクッションに顔をうずめてジタバタし始めてしまった、、、クッションを貫通して司くんの叫びがはっきり聞こえてきて思わず笑いそうになったけど、我慢。謝りながらクッションを引き剥がそうとしてもそっぽ向かれたり、厳重にガードされたりして全然動かない。こうなったら奥の手を使うか、、、
「司くん、脇腹あいてるよ」
「へ?」
こちょこちょ
「ひっ、!やめっ!あははははっ!!くすぐるなっ!あはははははっ!」
「はぁ、、、はぁ、、、っ」
「やっと顔見せてくれたね」
「、、、バカぁ、、、!」
目に涙を浮かべながら必死に睨んでくる司くんが怖くない、可愛い。しかもちょっとだけエッチだな、、、顔真っ赤にして上目遣いで涙溜めて睨んでお腹がちょっと見えてる(自業自得)。まずい、変なスイッチ入りそう、、、ショーが終わるまでそういうことはしない約束なので我慢、、、
「、、、ごめん、無理」
「、、、は?」
チュッ
「んぅっ!?」
無理やりやってしまったのでジタバタと抵抗していたけれど、それでも構わない。背中を蹴られているけれど、別にいい。約束を破ってしまった僕を許してくれ、司くん。
「んっ、ふぅっ///んんっ///」
だんだん蹴る力が弱くなっていき、最終的にはピクピク反応するだけで抵抗はしなくなった。僕は罪悪感を感じて早めに離れたかっ たけど、もう少し長くキスをしていたい思いに負けてしまった。
「、、、っ司くん、ごめんね」
「はぁっ、、、はぁっ、、、///」
「約束、、、」
「、、、んっ」
今度は司くんからキスをしてきた、、、!?不意打ちすぎて頭が追いつかない。それでも司くんを抱きしめて舌を絡め続けた。このとき雨はどんどん強くなっていき、雷を伴い始めたが気にする余裕がなかった。ようやく唇を離してくれたものの抱きしめてくる力は緩むことがなく、求めてくるような仕草をしてきた。あぁ、ダメだ、もう止まれないや。
「あ”っ///やらっ///そこだめっ///ぁん”っ///お”くっ、きもちぃっ///」
「んっ、司くん、可愛いすぎるよ、、、♡もっとイジメたくなっちゃうよ?♡」
「お”ぁっ///イ”グっ///イ”ッちゃうぅっ///」
「イッていいよ、司くん♡僕も、そろそろ限界だから、、、っ」
「あ”あ”ぁっ///むりっ///も”っ、むりぃ”///ん”ぁっ///〜〜〜〜〜っ”///_________♡」
「、、、っ”///_________♡」
「、、、今回だけだからな」
「すみませんでした、、、」
今度は逆の立場になってしまった、、、でも悔いは無い。約束を破ってしまったのに受け入れてくれたことが凄く嬉しい。
「まぁ、、、類だけが悪いわけじゃない。その、、、求めてしまったオレも悪かった、、、」
「ごめんね、、、」
「それにしても、いつの間にかすごい雨だな。しばらく帰れそうにないな、、、」
「ね、全然気にならなかった、、、雷もなってるし、、、」
「、、、まぁ、会いたくて来たのだからむしろラッキーだな」
「も〜、そういうこと言うから僕が暴走しちゃうんだよ?」
「む、、、だが、今思ってることを知って欲しいからつい言ってしまうんだよな。類と一緒にいるのは楽しいし、恋人だからキスとか、えっと、、、その、、、そういう事も、受け入れられるんだ」
「、、、もう一回ヤる?」
「しない!」
ぷいっとそっぽ向かれてしまった、、、見てて飽きないなぁ、司くんは。僕と司くんは隣で寄り添いながらいつもと変わらない会話をし続けた。本当に、幸せな時間だ。
雨が上がって、綺麗な虹が僕らの笑顔を照らすまで、幸せな時間は続いた。
〜次回へ続く〜