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雨後涙

9 - 【第八章】暇

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2022年04月05日

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この屋敷に来て数日が経ち、ここでの生活に少し慣れてきたころ、私は思った。

………暇だ…。

というのも、前の家では、家事全般は自分達でしていたので、暇になることは無かったのだが、この屋敷では基本、家事は側仕えの人達の仕事らしく、私達はほとんどやることがない。そのうえ、話し相手もいない。私達をこの屋敷に迎え入れてくれた老人は、仕事をしに行っているのか、ほとんど屋敷にいない。側仕えの人達は、話しかけても無機質な答えしか返って来ない。少女はというと、私の部屋とは違う部屋で生活していて、会いに行こうにも、この屋敷の人達は何故か私が少女は部屋を訪ねようとするのを止める。

何か事情があるのだろうか……。

そんな事を考えていても、人の事情など分かる訳も無いと思い、私は考えるのをやめた。



しかし、”何もしない”というのも落ち着かないものである。というわけで、この屋敷の中を見て回ることにした。

部屋を出ると、そこには側仕えの女性がいた。

「何処へ行かれるのですか……?」

彼女は、無機質な表情で私に問いかけた。

「この屋敷の中を、一度一通り見ておきたくて…。」

そう言うと、彼女は「ご同行します。」と言って私についてきた。私が少女のところに行かないか警戒しているのだろう。

いろいろな部屋を回っていると、美しい着物が飾ってある部屋があった。この屋敷では、側仕えの人以外で女性を見かけていないので、まだ着物が残っているのを見る限り、少し前までこの部屋は高貴な女性が使っていたのだろうか……。その着物をよく見てみると、それには見覚えのある家紋が入っていた。それは、母親の形見である着物と同じものだった。私はその時、自分もその着物を売っていたわけだし、母親が何処かで仕入れていても、不自然ではないだろうと思い、その場を去った。

そして、最後に行った部屋には、そこには書物のようなものがたくさん保管されていた。その中の書物の一つの表紙に、何か文字が書いてある。しかし、後ろに側仕えの女性がいたため、怪しまれるのも嫌だったので、私はそれを読まずに自分の部屋に戻った。

この作品はいかがでしたか?

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コメント

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文字、気になりますね!👀✨ というか、ずっと仕えてる方が同行してくるの落ち着かなそう()

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