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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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kn.side

学校のチャイムが鳴り放課後に入ると、俺は真っ直ぐ学校の図書室に向かった。


ガララ…と扉を開けると、そこには夕方と定義するにはまだ早い太陽の光と、それに負けて日に焼けた本の匂いが広がった。


思いきり酸素を吸うと図書室特有の匂いで肺がいっぱいになる。あぁ…、いつもの匂いだ…..。図書室の匂いはどこか落ち着く。


ふとカウンターに目をやると頭が少し出ているのが見えて、今日は先生も居るのかと察する。


図書室に入って1番奥の窓際の席が俺の特等席だった。早速席に着くと、眼鏡を掛けて課題に取り掛かる。


眼鏡は伊達で、幼い頃に度の入った眼鏡に憧れた俺に親が買ってきてくれたことがきっかけだった。眼鏡を掛けることは、もはや気分を切り替える一種のルーティーンとなっている。


しばらくすると、ぽつぽつと利用者が増えてきた。


nk 「…..あれ?きんとき?」


聞き慣れた声が聞こえて手を止めると、そこにはなかむがいた。俺はペンを置いて返事をする。


kn 「おー、なかむじゃん。 …図書室使うんだね」


率直に思ったことを言ってみた。実際、なかむは勉強より運動な人で、こんな所に来るイメージは全く無かった。


nk 「いやいや!それはこっちのセリフだから!w きんとき図書室なんて使うんだね、意外!」


と言い返される。……意外、なのかぁ、、


kn 「まじ?w 俺課題進めるのによく来るけど、普通に本読むのにも来るよw」


nk 「そうなんだ?!いや〜、意外すぎる…。きんときにそんな一面があったとは、って感じw」


少しずつ会話が弾んできたところで、先生にジロリと睨まれる。やっべ、うるさくしすぎた…



nk 「…俺もここでやろうかな、課題」


突然の言葉だった。俺は別にいいけど…..


kn 「いいけど、俺もう課題終わるよ?」


俺が言うと、またもなかむから言われた


nk 「俺の課題教えてよ。今日の課題英語でさ、しかも俺の苦手な範囲なんだよ…、」


なるほど、そういう事か。そういう事ならと2つ返事でOKを出すと、彼はとても嬉しそうにしながら隣の椅子に腰を下ろした。




__________________________


利用者も居なくなってきた頃、課題も終わらせた俺は、なかむが質問をするまで本を読んでいることにした。


課題の邪魔をしないようにゆっくり席を立ち、カウンター席の近くにある新刊コーナーを覗いてみると、水色の表紙をした本を見つけた。


それは恋愛小説らしく、恋愛と水色なんてとてもじゃないけど似つかわしくない組み合わせに、どこか心を惹かれた俺は本を手に取り席に戻る。


隣の席を覗いてみると分からない問題があって俺を待っていたのか、机に伏せているなかむが居た。


kn 「ごめん、待たせた?……もしかして分かんなくて止まってる?」


俺が聞くと


nk 「うん、まぁ…..。…あ、それ新刊?恋愛小説…って、きんとき恋愛もの好きなの?」


なんて話を逸らされる。多分これ、課題に飽きてるパターンだな…….。そう思いつつ、なかむの問いかけに答える


kn 「普通かな?読むことはあるけど、って感じ。これは表紙に惹かれたんだよね」


俺が答えると、なかむも返してくれた


nk 「普通かぁ…。じゃあさ、俺の友だちの話聞いてやってくんね?」


…あれ?本に興味があるのかと思ってたけど違うっぽい…?


kn 「いいけど…、…..どんな話なの?」


聞くとなかむは言う。


nk 「えーとね…。好きな人がいて近付きたくて、でも相手はそいつの事を友だちとしか見てなくて…..。策は何個か試したけど効果は無いらしくて、何かいい策無いかって言われてるんだけど…」


kn 「ん〜…..、ムズいな、w 押してダメなら引いてみろ、とかあるけどね…。逆にもっと押してみるとか」


俺が言うと隣から「逆にもっと押す…?」と聞こえてきた。


kn 「そう。意識してもらうには大きい出来事がないとだから…..、極端な話…キス、しちゃうとかw」


軽いノリを混ぜて話すとなかむは真剣に考える。


nk 「…..きんときは、もしそれをされたとしてびっくりしないの?」


…まぁ、確かにびっくりはするけど…


kn 「友だちとか親なら大丈夫かも。それこそなかむとか、」


ん〜…、どうなんだろう。俺がおかしいのかな?


nk 「ふ〜ん…..、やってみていい?」


kn 「…は、?!」


なかむの提案は突然が多い。

…..別に断る理由も無いけどさ…、


nk 「ね、どうなの…?//」


少し顔の赤くなったなかむに問われる。相手に顔赤くされると…..


kn 「/// 別にいいけど、、」


俺まで赤くなってしまった。恥ず…、


nk 「…..じゃあ、」


と言われて、頬に柔らかく温かい感触が触れた。

ゆっくり離れると優しく聞かれる。


nk 「どう…だった…..?」


顔を赤くした俺が今更「嫌だった」なんて言っても、説得力なんてあるわけない。もっと言うと、キスされた場所がほっぺだった事に小さなショックを感じている自分もいた。


なんで、ショック感じて…..、俺なかむのこと….、


kn 「…..///」


言葉の出ない俺になかむは言った。


nk 「はぁぁ….、やっぱり可愛すぎる。……ずっと前から好きでした。俺と、付き合ってください…!」


俺は追いつかない頭をフル回転させる。が、なかむにキスされた記憶が邪魔をして全然整理ができない。


kn 「なんで…..どういう…..?///」


nk 「ずっときんときが好きだったの。全然意識してくれないから友だちの話って前提で、…..今に至る、んだけど…」


そう、だったんだ…..


nk 「…..で、返事…聞いてもいいですか…..!」


返事なんか1つに決まっていて、キスされた場所にショックを感じていた時点で多分俺はなかむのことが、好き、なんだ……//



kn 「…俺でよければ…..よろしくお願いします、//」


































終わり方分からなくなっちゃってだんだん迷子になっちゃった😭😭

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