⚠️注意⚠️
モブ×桃前提の赤桃
地雷様純粋様はこちらでお引き取りください。
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赤side
お兄ちゃんの彼氏が家にやってきた。
「ただいまぁー」と響くお兄ちゃんの声と
何を言っているのか聞き取れなかったが確かにお兄ちゃんではない男性の声が聞こえた。
完全に想定外…彼氏の話はいくらでも惚気られてたけどまさか連れてくるなんて…
とりあえずどんな人なんだろう…
ま、お兄ちゃんの彼氏だし…所詮知れてるでしょ
しかし少しの好奇心に負け
怒られるとわかっていても玄関に顔を覗かせずには居られなかった。
「こんにちは。」
そう言って俺を見てにっこりと笑った。
「こ、こんにちは。」
とりあえず返事だけは返しておく。それが礼儀と言うものだろう。
学生にしては珍しい桃色の髪に桃色の瞳。
くりっとした大きな桃色の瞳に気づけば吸い込まれそうだった。
お兄ちゃんの恋愛対象…男って言ってたからもっと男らしい人連れてくるのかと思ってたのに…
こんな童顔の彼氏連れてくるなんて…
意外…
「りうら、なんでわざわざ玄関まで出てきたんだよ」
予想通りの反応。
「別に。あんだけ惚気けてるからちょっと気になっただけ。」
「え、ちょ…〇〇(ないこくんの彼氏)惚気てんの!?」
「別にいいじゃん。弟だし。」
「良くないよ…弟くんとか余計恥ずかしいじゃん…//」
お兄ちゃんの肩を軽く殴りながら
少し頬を紅潮させて下を俯くお兄ちゃんの彼氏。
その姿が少し可愛いな…なんて
でも可愛いだけお兄ちゃんの彼氏なんだから。
何もトクベツな感情なんて…ない。
「って事だからりうら絶対部屋入ってくんなよ!」
ご丁寧に念押しされましたけどどうせやることなんてひとつじゃん。
「うるさいなぁ。入るわけないじゃん。ほら。彼氏待たせてるんだから早く部屋行けば?」
こんな惚気聞いてられない。
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夕食を一緒に食べ彼氏さんがお風呂を済ませた後俺も直ぐに入った。
俺が今日は最後だったからゆっくり入ってお風呂の掃除を済ませ部屋に戻った時の事だった。
興味本位で少し耳を済ませると隣の部屋から聞こえるベッドが軋む音。
きっとそういう行為をしているんだろう。
俺には関係ないんだし早く寝よ。
でもずっと引っかかるなにか。
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次に目を覚ましたのは誰かの鼻をすする音だった。
「こんな時間に誰だろ」
誰か泣いているのか。お兄ちゃんだったら死ぬほどからかってやろう。
そんな事を思いながら廊下に出てみるとそこには思いがけない人がいた。
「ぅあ…」
泣いた事で真っ赤になってしまっている瞳。
三角座りで声を必死で殺していたんだろう。
そんな姿のお兄ちゃんの彼氏の姿がそこにはあった。
「な、ないこさん?どうしたの?」
少ししゃがんで目線を合わせて問う。
しかし帰ってきたのは質問の答えではなかった、。
「俺を抱いて欲しい」
ただその一言。
「何があった…」
聞けなかった。彼の人差し指が俺の唇に触れたから。
ただ無言で頷くだけ。そしてどちらからでもなく自然に唇を重ねた。
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「お世話になりました。」
次の日ないこさんが家に帰るからと玄関までお見送りに来ていた。
昨日の事はまるで何も無かったかのように笑顔で振る舞う彼。
「おう。また来て」
とお兄ちゃん。
ないこさんはそれを聞いて少し恥じらっているようにも見えた。
こんなにも円満そうなのに。
どうして。昨日は一夜の間違いだったのではないか。
そう思う人もいると思う。
しかし俺の右手にはクシャクシャになった紙に綴られた連絡先。
きっと彼は…。
コメント
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意味が深いお話大好き(*^ω^*)友達になりましょ( *´꒳`* )