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心とココロ。

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心とココロ。

10 - 憧れたのは。

♥

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2024年08月03日

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どれくらい歩いただろうか。



結局食堂には行かず、部屋に戻る気も起きなかったため、



どこに行くでもなく彷徨っていた。



出来れば誰にも会いたくなかったが、



なんせ大規模な軍だ。



何人ともすれ違う。










運の悪いことに










zさんとすれ違ってしまった。










c「あ………」



z「あ?お前…使えへん新人やん」



c「あ、えっと……こ、こんにちは」



ぎこちなく礼をする。



z「お前、結局どこの配属になったんや?」



c「情報部隊です」



z「…そうか、大先生のとこか…」





沈黙。





気まずいからもう行きたいんだけど…





z「大先生、戦いは全然やけど情報分野は軍のトップやからな」



「足手まといにはならへんようにな」



「お前も情報しか向いてへんと思うで」



「じゃあな」










c「………」





“情報しか向いてへんと思うで”





分かっていた。



でも言われたくなかった。



受け入れたくなかった。



俺は



戦う姿に憧れてここを目指したのに。



パソコンは好きだけど、



せっかくここまで来たのに。



薄暗くて人目につかないところで



せこせこパソコンをいじりたかった訳じゃない。










って










兄さんに失礼やな。

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