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“圭…………愛してる……”
お前は最期にそう言って消えてった。
「まさか、上層部の娘さんに惚れられた挙句、娘さんは意地でもお前と結婚するがために変なガセの噂流して、お前を孤立させる計画を立ててたなんてな……オマケにお前はそれを俺に隠し通そうとした……」
俺は遺骨が入った箱を抱えながら、そう呟いた
「辛かったよなぁ……今まで信じてきたヤツらにまで誤解されて…………」
“ 降谷「違うんだッ!!俺は何も……本当に何もしていないんだ!!」
松田「今更それを信じろってか??ハッ!笑わせんじゃねぇよ、噂が流れ始めたのは3ヶ月前からだぞ、今更それを信じろって言われても無理な話だぜ???」
萩原「俺らだって疑いたくないよ……でもさ、ここまで来たらもう無理じゃない…??最初こそは嘘だって思ってたんだよ??でも降谷ちゃんは否定しに来ないし弁明にも来なかった、だったらもう噂を信じるしかないじゃん…」
伊達「降谷、お前一体何があったんだよ……お前はそんな奴じゃなかっただろ!!!?」
降谷「違うんだッ!!!!信じてくれ!!!本当にッ……!本当に何もしてないんだ……!俺は何も知らなかったんだッ…………!!」
諸伏「……ごめんな、ゼロ……」
降谷「…ッ……ヒ…ロ……??」
諸伏「俺は……今のゼロを……信用できそうにない……」
降谷「ッ…………!!」
ガチャ
「すまん、遅くな……った……って……何だこの空気…何かあったのか、??」
降谷「ぁ……ッ……圭……」
「……おい……お前ら降谷に何言った」
松田「仕方ねぇだろ……もう”アレ”信じるしかねぇだろーが……」
萩原「ここまで来たら……もう弁明の余地はないしね……」
「あぁ、あの降谷の噂の話か……」
“ 「つまりお前らその噂を信じ、今降谷のことをお前ら全員が見限ったってことだろ」”
「お前らの言う”信頼’ってそんな薄っぺらいもんだったんだな〜!!びっくりだわ……」
諸伏「ッ……」
松田「おい…桜木てめぇ……!!」
「ん?俺は何か間違ったこと言ってた??言ってないだろ、本人が否定しに来なかったとか弁明をしに来なかったとか……たったそんだけでお前らはあの噂を信じて降谷を見限った。それに間違いはないだろ。」
萩原「俺らだって信じてたよ……でも、もう信じるしか道ないじゃない……??」
「だからって信じんのかよ。」
「そんなもん」
「お前らがコイツから逃げてるだけだろ」”
「…………あん時……お前、すげぇ泣いてたよなぁ……まぁ、同期に見限られて辛くねぇやつなんていねぇよな……ハハ……」
「……なぁ零……」
「俺はさ……警察やってる意味無くなっちまったよ……」
「俺は……警察学校を卒業したら、そのまま違う職に就こうとしてた……それに気づいたお前が俺に言った「俺はお前がいい、お前に隣にいて欲しい」…そう、言われたから俺は……ここまで来れたのに…………」
「そう言った本人が先に居なくなっちまってよォ……ッ……」
「なぁ……零……、俺はアイツらを、上層部を、同期を、あの女を……今すぐに潰しちまいたいよ……俺はあいつらを……許せる気がしない……」
「だから……零……少し待っててくれ……全部、終わらせてくるから……もう少しだけ俺の傍に居てくれ……」
パタンッ
娘「嘘よッ!!なんで死んでるのよ!!!おかしいじゃない!!!私は悪くないわよ!!!」
ガチャ…
「……失礼します」
俺はそのまま、零の遺骨を持ったまま娘がいる部屋まで来た
「……よォ…………クソ女……」
娘「ひっ……!ぁ、あ、いやッ!!!」
「お前のせいで……俺の可愛い可愛い恋人が消えちまったよ……どうしてくれんだ…おい…」
娘「違っ……!私のせいじゃない!!私はッ!!私は悪くないッ!!!!」
ゴッ
「お前のせいだ」
「お前のせいだ」
「お前のせいで降谷零は死んだ」
「お前の欲のせいで零は死んだ」
「全部全部、お前のせいだ」
娘「いやぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁあぁぁぁああああああぁぁああああぁあッッッッ!!!!」
そのまま娘は倒れた
そのまま死んじまえばいいのに……
松田「ッおい!!!なんの騒ぎだ!!!」
「…………」
萩原「け、けい……ちゃん……??」
「よォ………”卑怯者共”」
諸伏「ッ……ぁ…………な……ま、さか…」
諸伏が俺の持っている小箱を見てそう呟いた
「あぁ……これかぁ???びっくりだよなぁ……あんなに綺麗で、身長高かったやつがこんなに小さくなっちまったよ…」
もう一度抱え直す
「誰のせいなんだろうなぁ……??」
「降谷零が死んじまったのは」
「ッ……!!!」
誰かの息を飲んだような音が聞こえた
「許さねぇよ、俺は。お前らが泣いて謝ったとしても、死んだとしても許さねぇよ。そもそも意味をなさない。こいつはそれを望んじゃないないしなぁ……でも」
「俺はお前らを殺したいほど憎んでる」
「簡単にアイツを切り捨てたお前らを」
「見限ったお前らを」
「アイツを独りにしたお前らを」
「俺は一生許さない」
諸伏「ぁ…ッ……あぁッ……ごめ、。ごめんなぁ……ゼロッ……ゼロッ……」
諸伏が小箱に伸ばした手を、
俺は力いっぱい振り払った
「触んな」
諸伏「ッ……」
「俺はなぁ諸伏…………お前が1番憎いんだよ……あれだけそばに居たのに……お前はなんにも気づかなかった……気付こうともしなかった……お前が1番あいつと付き合い長いはずなのにお前はいとも簡単にアイツを見捨てた」
「俺はお前が憎くてたまらないよ、諸伏」
「あぁ……ごめんな…零……こんなもん聞きたくねぇし見たかねぇよな……ごめんなぁ……すぐ家に帰ろうな…………」
萩原「待……て、、、」
「…………」
俺はその言葉を無視をして上層部が集う部屋えと足を進めた
「あと少し……あと少しだ……待っててくれ……零……」
コンコン
「失礼します。桜木圭です。」
「貴方達を」
「潰しに来ました」
そこからの記憶はほとんど無い。
辺りは血だらけ、上層部のヤツらの顔は腫れ上がり、関節は変な方向に曲がってた
当然の報いだ
生かしてやってるだけ有り難いと思って欲しいぐらい俺はコイツらを殺したくて仕方がなかったはずなのに……零がそれを望まないから……
「こんな事をして……ッ……ただで……済むとッ……おもうな……よッ…………!!」
「えェ??w何言ってんすか、ただですまないのは、アンタらの方だ。」
今まであった降谷へ対する嫌がらせの数々、そして今回の噂話の件、そして降谷が死んでしまったという事実を、全各地に放送させた
ニュースにも
新聞にも
ラジオにも
全て載せた
「そろそろ入れ替わって貰わねぇと、困るんですよねェ〜!!」
「化け物が……ッ……!!」
「人を簡単に陥れて殺したやつに化け物と言われる筋合いはねぇわ。」
パタンッ
家に帰ってから俺は壁に背をつけてそのまましゃがみ込んだ
あぁ……やっと終わった……終わったよ…零
「……零……ごめんな………もっと早く……なうしときゃ良かったな……遅くなってごめんなぁ…………零……零…………ごめん……ごめん……ごめん……ッ…………」
気づけば俺は涙を大量に流していた
「会いてぇよ……零…………返事……させてくれよ………お前だけ言い逃げしてんじゃねぇよ…アホが……ッ……」
“俺も、愛してる”
“ あ り が と う “
何処からかそう聞こえてきて、頭ん中でアイツが……零が…………笑った気がした
目を瞑れば昨日の事のように思い出せる。
声も、顔も、姿や形全てを覚えてる
まだ生きてる
まだ死んでいない
あいつは
降谷零は
俺の中で、ずっと” 生きてる”