テラーノベル
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アイデアがとまらない
「潔!! 俺が一番に獲物の首、獲ってきた……!」
「世一、こちらの報告書を……おい凪、俺が先だ!」
「ヨイチ、俺の戦い方、見ててくれたろ? 褒美をくれよ……!」
「世一……! あいつらの成果なんて全部ゴミだ、俺だけを見てろ……っ!」
ドアが開いた瞬間、理性を吹き飛ばした凪、玲王、カイザー、凛が、お互いを肘で突き飛ばしながら潔のデスクへと殺到した。
背後からは冴が、手土産(凛)を差し出した優位性を誇るように冷たい視線を潔に注いでいる。
さっきまで裏社会を震撼させる天才たちだったはずの男たちが、今は完全に、主の関心を引きたくて大喧嘩する獰猛な大型犬の群れだ。
「おい、どけクソアマチュア。潔、こいつらウザい、今すぐ処分して」
「凪、お前こそ離れろ! 世一、俺のルートの利益率は……」
机を叩き、お互いの胸ぐらを掴み合い、執務室は一瞬で怒号と殺気に包まれる。
その中心で、デスクに書類を叩きつける、パァン!!という鋭い音が響き渡った。
「――お前ら、朝っぱらからうるせぇ」
低く、地を這うような潔世一の冷え切った声。
ワイングラスをデスクに置き、こめかみを指で押さえながら、潔は狂犬たちを蛇のような冷徹な瞳で睨みつけた。
「静かにしろ。俺は昨日の夜、蜂楽と千切に付き合って寝不足なんだよ。部屋の中でまでギャーギャー吠えるなら、全員まとめて次の一ヶ月、一切の任務から外して独房にぶち込むぞ」
その絶対的な『ボスの命令』が下された瞬間。
ピタッ、と部屋の中の時間が止まった。
さっきまであれほど猛り狂っていた怪物たちが、文字通り息を呑んで硬直する。
「……あ。……ごめん、潔」
凪がサッとナイフを隠し、分かりやすいくらい耳としっぽを垂らして一歩引き下がる。
「……すまない、世一。あんたが疲れてるのを見落とすなんて、俺としたことが……」
玲王もガチで凹んだ表情で視線を泳がせ、口を閉ざした。
カイザーは「寝不足」というワードに嫉妬で唇を噛み締めながらも、潔のガチギレしたオーラに気圧されて、チョーカーを弄りながら気まずそうに目を逸らす。
「……う、……世一がそう言うなら、黙る……。だから、嫌いにならないで……っ」
凛にいたっては、せっかく撫でてもらった特権を失う恐怖からか、手錠を揺らしながら今にも泣き出しそうなほどショックを受けた顔で縮こまってしまった。
あれだけ裏社会で恐れられる5人の怪物が、潔の一言で完全に「お説教されたワンコ」状態になってしょぼんと肩を落としている。
その様子を、ドアの近くで静観していた蜂楽と千切が、肩を揺らしてクスクスと笑う。
「あはは! 怒られちゃったねー、ワンコたち♪」
「ほら見ろ。世一、とりあえずあいつらは下がらせて、少し仮眠とれよ」
そして、壁の影に佇む清羅だけが、ちっぽけな感情に振り回されて一喜一憂する猟犬たちを、フッと鼻で笑って静かに目を閉じるのだった。
#潔総受け
ㅤn q ²
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牛乳🥛
37
#腐ルーロック
おおかみ
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コメント
5件
ワンコとかご褒美とかめっちゃ良すぎるんだけど!
わあ、第7話読みました! これ、めちゃくちゃ面白いですね。「裏社会を震撼させる天才たち」が「主の関心を引きたくて大喧嘩する獰猛な大型犬の群れ」になるギャップが最高です。特に潔の「寝不足」という一言で一瞬でしょんぼりワンコ化する流れ、クセになりそう。凛が「嫌いにならないで」って縮こまるシーン、笑ってしまいました。蜂楽と千切の冷静な観察者ポジションも好き。これは続きが気になりすぎます!