「しょっぴー」
「んー」
「眠いんでしょ?」
「んぅー」
ソファでクッションを枕に寝転がって画面を見ていたしょっぴーは、もうほとんど目が開いてない
「ほらベッド行きな」
「…ん、……めめも」
「うん?」
「いっ、しょに、ねるで、しょ」
「………うん」
「お、まえは、ちゃん、と、ねなきゃ」
「わかったから、起きて、ベッドいこ」
「ん〜……」
「しょっぴー?」
「………」
「…はぁ、もう〜」
ソファの横に座り込み、しょっぴーの顔のそばで根気よく話しかけていたが、しょっぴーはもう眠りの底だ
顔を伏せてため息をつく
顔を上げれば、可愛らしい無防備な寝顔がこちらを向いている
警戒心がないのは、甘えてくれているからなのか、意識されていないからなのか
もちもちのほっぺたに指を滑らせる
ふにゃ、と顔を緩ませ、ぷるぷるの唇がそっと囁いたのは、俺の名前だ
「ん…、めめぇ」
「………っ!、もぉ〜///」
悶々としながらも、しょっぴーを抱き上げ寝室に運ぶ
そっとベッドに下ろす
隣でなんてとても眠れはしないから、ソファに戻ろうとすれば、しょっぴーはこんな時ばかり僅かに意識を浮上させる
「めめ…?……いっしょに…でしょ…」
「戻ってくるから」
「…うそ、だ、わかる、、もん」
「なんでだよ」
「…ん、いっちゃだめ、、ほら、、ねて?」
そう掴まれた腕の力がどれだけ弱くても、俺はそれを振り解けない
諦めて布団に入ると、しょっぴーは逃さないとでも言うように腕を絡ませる
「…ん、いいこ」
「…お兄さんぶっちゃって、お世話してるのはこっちだよ」
「……ん、…めめ?」
「なに?しょっぴー」
「…きょう、おれ、たのし、かった、よ」
「……っ…おれも、しょっぴーと過ごせて、すごく楽しかった」
「ふふ…めめ、ありがとね……おや、すみ」
「うん、おやすみ」
最後にふにゃふにゃの笑顔になると、そのまま寝息を立て始めた
「……はぁ〜〜〜、もう。生殺しかよ…」
こっちはおやすみなんてできるわけがない
「……しょっぴーのせいだからね」
薄く開けられた唇をそっと塞ぐ
甘くて柔らかい
こっちはこれから一晩我慢だ
これくらいは許してほしい
「すきだよ、しょっぴー」
頭を撫でて抱きしめて目を瞑る
どうせ寝付けるはずもないから、せめて朝までは腕の中に閉じ込めさせてほしい
コメント
3件
ぎゃぁぁぁ!!本当に本当に好きなめめなべです!!ありがとうございます😭❤️
🖤やさしい、💙かわいい
