「リユージ様、大丈夫ですかぁ?」
綺麗だ…なぁ。
ゴールドの細く長い髪をサラサラとかき揚げ、メガネの奥に映る、翡翠の瞳と、雪のような白い肌がほんのり赤らんでいる、唇はぷっくりと女性らしく艶かしいミネルヴァメイド長。通称、ミネルヴァ先生。
先生っていうのはミネルヴァ先生が元々メルティニアで有名な教師をしていたのを俺が勝手に愛称つけて言ってるだけ。色々と知識も詳しく、教え方も上手い。
「…もう俺、ダメそうです…。」
甘えたい…先生…。
「(馬鹿らしい…)」
「えっ、大変!はやくお飲みになってください!」
先生はバイン!!とおもむろに大きくてやわらかいおっぱいを曝け出すと、俺の口を噤むように乳房を押し込んできた。
「ふがっ……んむむ……!」
「ふっ…ん…しっかり休んでください…ね…♡」
横でゴミでも見るような顔でカグヤが俺を見ていたが、醒乳が喉を通ると清らかで優しい気持ちが一気に俺の中に流れ込んできたからか、うっとりしてきた。今の俺には効かない。ぞ。
「赤ちゃんみたい。」
「…なんとれも言えー」
俺の唾液には催淫効果があって、声が漏れたりするのを恥ずかしく思う子の方が多いので、いつもは仕切りがある授乳室か、俺の部屋(三つくらいある)とかでしているが、先生は違う。
特殊な構造になっているメイド服なので、どこでも授乳が可能にはなっているが、ミネルヴァ先生は本当に場所を選ばないところを評価されている。
先生は余裕があって全く感じさせない。俺も安心感がある。
他の誰かいようが、外でもしてくれる。
今ここは医務室だが、部屋に10人ほどいるにもかかわらず慣れてる対応だ。これを先生と呼ばずなんという?
あの後、ヴァルヴレッドとヴァイオレッタは城内に入り、今父上と母上と話をしている。
壊した結界もヴァルヴレッドが簡単に直してしまったので、罪になるのは不法侵入という点だけだそう。しかしヴァルヴレッドの力をメルティニア全員が恐れているため誰もそれを咎めない。そして今はそこ以外でも絶賛、城の中の偉い人たち同士が延々と話し合いをしている最中だ。
「リユージ様、痛いところはございますか?」
緑髪と小さな二つのツノが特徴的な授乳メイド、フェリィがあったかい濡れタオルで俺の上半身を拭いてくれ、今日はもう、いたせりつくせり…。
「ないよ、それよりカグヤを。」
「私は大丈夫。攻撃しただけで向こうからは何も…。」
はぁ、とカグヤがため息をついた。
カグヤから影も見え隠れしている。
ドタバタ!!
ガチャン!!
「リユージ様…!」「リユージ様〜!」
部屋には、わらわらと城内のメイドが現れだした。
皆が俺を心配しては身の世話をしようと…。
これは嬉しい悲鳴だけど、カグヤの顔がどんどん恐ろしくなってきてる…
「……。」
そういや、カグヤに契約痕とかなんとか言ってたな。俺、もしかしてカグヤに何かしたのか?
きっとあの裸事件の後から俺に対する態度が変わったんだと思うと、契約痕との辻褄が合うような気がするのだ。
あれからずっとこんな感じのカグヤにも正直、聞きにくいが、何かしてしまったなら、ちゃんと話をするべきだ。
「みんなごめん。カグヤ…ちょっと。」
「……何?」
「大事な話がある。」
俺はカグヤだけを連れ、医務室を後にした。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!