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こんにちは!
小6の夢城明希です!
今日でおばあちゃんが保護した捨て猫「ナグ」との生活が始まってから3ヶ月…ちょっと前(?)経ちました!
私は三日坊主のゲームオタクだけど、時々ナグのお世話を手伝っています!それもあってかナグは私に懐いてきているので、ちょっと残念。なぜなら、明日は修学旅行で1日家を空けるから!
私がいなくなったらさみしい…かな?
私も心配だよ〜私がいない間に……。
「だいじょぶよ。おばあちゃんがいるからね〜ナグ〜こっちおいで〜」
おばあちゃんに呼ばれてナグは私の腕をするりとぬけて、おばあちゃんのもとにとことこと駆け寄る。
まぁ、ナグはおばあちゃんとおじいちゃんに一番懐いてるからね…多分大丈夫だ。
ちょっとほっとした。
その時、ポケットに突っ込んでいたスマホから振動が出た。
育からの電話だ。
「もしもし?どしたー?」[明日の小遣いって8000円でいいんだよな〜?]「そうだけど、んな簡単なことなら天音に聞きなさいよ。てかそもそもおたよりにのってたから直接見ればいいのに。」[まそーだけど。]「認めるんだ。」[ってゆーかお前いない間猫大丈夫なんか?]「まぁナグなら大丈夫でしょ。」「元動物病院の副院長だからね!」「っていうおばあちゃんもいるし。あ、ごはん切らしちゃってるから明日買わないとだけど…おばあちゃんおじいちゃんには難しい距離だし…にいにに頼めばいいよ。修学旅行だって1泊だよね?」[そーだぞ。あ、あとさ。]「何?」[明日何時に起きればいい?]「深夜2時」[バカか]
翌日。
ナグやみんなに挨拶してから、私は家を出た。
家のことが心配だけど、せっかくの修学旅行だもん、楽しもう!
その頃夢城家の一つの部屋では、ナグが騒いでいた。
「ニャ〜オ!!ニャ〜!!」「ナグちゃんどうしたの、ほらおばあちゃんよ〜」「ニャ〜!!ニャ〜!!!!ニャ〜〜オ!」「あらあらナグどうしたの〜」「明希がいなくて寂しがってるんじゃないか。」「そうなの。これは困ったわね〜明希1日いないから……いつのまにあの子に懐いたのかしら…。」「じいちゃんばあちゃん、ごはん買ってきたよ。」「あぁありがとう。」
その日の夜。
女子部屋で枕投げをしたい気持ちを全力で我慢して、天音や叶実としりとりをしていた。
チラッと視線をずらすと、菜生がこちらを睨んだ目で見てきた。
一瞬目が合うと、菜生はすぐに視線をずらし友達とおしゃべりを始めた。
この前菜生とちょっと言い争ってから、菜生は私を睨むようになってきた。それを見た先生が…
「なんかあったのか?」
私と菜生にそう聞くと、菜生はぺらぺらと鼻につく喋り方で言った。
「明希ちゃんが〜捨て猫保護して飼い始めたの知ってます〜?明希ちゃん三日坊主なの知ってるから、拾って飼ったとなるとびっくりしちゃって。それを話してただけなのに急に割り込んできてふざけんなとか言ってきたんですよ。ひどくないですか?」
先生は私にキッと視線を向ける。
「私は保護していません。天音と育と波瑠と下校してたら捨て猫を見つけて、散歩中の祖母とばったり会ったら、祖母が家に連れてったんです。それも知らないのに、なんも分かんないのに勝手に決めつけるほうがひどくないですか?」「それはそうだな。」
先生も敵になってしまった菜生は、私を余計恨むようになった…けど、なんか余計なことしたら先生の火に油を注ぐことになる…だから何も言えずに睨むことしかできなくなった。まぁ睨むだけならいいけど。
「そうだ明希ちゃん、今度ナグちゃんが来てから3ヶ月よね?ナグちやんに会いたいな。当事者だし。」「私も会いに行ってみたい!」「いいね!じゃあ、帰ったらおばあちゃん達に相談してみるね!」
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