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「…も…ん。…んね。」
微かな泣き声と共に聞こえる声。
なんと言っているのだろうか。
もう一度耳を澄ます。
「桃くん。ごめんね。」
あ…お…?なんで、俺なんかのところに…。
「桃くん。もう四日も眠っているよ。そろそろ起きてもいいんじゃないかな。」
俺が、四日間眠ってる、、?
「僕、寂しいよ。桃くん。もう一度僕と一緒に生きてくれないかな、、。」
ダメ、だよね。
僕、桃くんにずっと酷いことしてたもんね。
いじめられてることにも、苦しんでることにも気づかず、桃くんは完璧で羨ましい、僕とは違うんだ、なんて決めつけて。
最低だよね。
「そんなことないよ」
少し掠れているけど、聞き覚えのある声。
ついに幻聴でも聞こえるようになったかと思い、頬をパチパチと叩いてみる。
でも、やっぱり僕の名前を呼んでいる気がする。
「青。青…?」
「も…も…くん…?」
そうだけど、と笑う君。
「現実、、?」
うん、と当たり前のように桃くんはうなづく。
「ごめん…!本当にごめん…!」