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めちゃくちゃ好きです…!!✨️素敵なお話ありがとうございました!お疲れ様です🍵 太中の可愛さめちゃくちゃ伝わりました!!
滅茶苦茶良かったです!
この作品だけは完結させてから少しお休みをいただきたいと思います。
続きです
どうぞ
⚠太中⚠
⚠BL⚠
⚠男性妊娠⚠
太宰 「あのさ……」
初めに口を開いたのは太宰だった。
見上げれば熱があるのでは無いかと思う程に太宰は顔を真っ赤にしていた。
中也 「太宰?!おまッ…大丈夫か!?」
太宰 「何とかね……」
太宰 「それで…桃花は中也が親だってわかってたらしいんだよね」
中也 「……は?なんで??」
太宰 「私の反応と中也に撫でられた時の懐かしさ……だってさ」
中也 「……そうか…」
確かに…太宰がいなくなったのは4年前だ。
そうなると桃花は覚えていても可笑しくは無い。
太宰 「明日にはちゃんと2人に話さなくちゃね」
中也 「おう」
太宰 「中也とまた一緒に暮らせるのか……」
中也 「?……どうかしたか?」
太宰 「いや……なんでもないよ」
中也 「そうか……」
明日の話までし始めた太宰は嬉しさを隠せないと言うように幸せそうな顔をした。
そこでまた俺は思ってしまった。
ーーー太宰視点ーーー
嬉しさを隠せているのかわからないがとても幸せだ。
そんな事を思っていると中也は少し複雑な顔をしていた。
中也 「……」
太宰 「(夜だからかな……?)」
そう、中也の欠点は夜なのだ。
ポートマフィアは夜に行動する事が殆だ。
中也は仕事に私情を持ち込まない。
だからマフィアで過ごしてこれている。
が、プライベートになると中也は夜に弱くなる。
夜になると中也は独りが嫌になるのだ。
中也 「なぁ、太宰……」
太宰 「ん?なぁに?」
わかっているからこそ、私は中也に優しい声と眼差しを向けた。
中也 「俺…でいいのかな……?」
太宰 「2人とも言っていたでしょ?」
中也 「?」
太宰 「2人は中也の事が大好きなのだよ」
中也 「でも……」
太宰 「中也…あの子達はまだ子供だよ?中也が思っていることは絶対に考えないよ」
優しく中也を指摘してあげた。
中也はさっきのこともあり、また俯いてしまった。
そう、中也は泣き顔を見せないために俯くのだ。
だから私は中也の顔を極力見ないように、私に比べたら何倍も小さい中也の躰をそっと抱きしめた。
中也 「ッ……すまねぇ…な……」
太宰 「いいや、私はこうやって中也に甘えられるのも頼られるのも好きなのだよ?」
中也 「でも俺は……」
「弱すぎだ……」と、消えそうな声で私の服の裾をキュッと弱い力で握った。
太宰 「中也が弱いわけないよ、なんなら私の方が弱いかもね……」
私は笑い混じりに中也に言った。
中也 「……手前は強えよ…それと同時にいい男だよ」
中也にそんな事を言われるなんて思ってもいなかったので驚いて中也の顔を見ないようにして床を見ていた私は中也の顔を見た。
太宰 「ッ…」
中也の顔はとても嬉しそうな幸せそうな顔をしながらでも少し顔に残っている滴を流しながら私に向かって微笑んでいた。
その中也の顔は美しいの他に表す言葉が無かった。
太宰 「ほんと……君は美しいね…」
困ったように愛を囁くと今度は顔を紅く染めながら上目遣いで「太宰も何時もかっこいい……」と返してくれた。
太宰 「はぁ……もう本当にそう言うところだからね!」
中也は何がなんなのかわからないのかキョトンとした顔で首を傾げた。
そう、この顔だ。
探偵社でもしていた、自分は唯わからずに首を傾げているだけなのだろうけどその姿を見ている人からすると天使が現れたかの様な(中也がいるだけでも)気持ちになるのだ。
太宰 「中也が好きになってくれたのが私で良かった……」
中也 「俺も……///」
また顔を染めて言ってきた中也に耐えられず押し倒してしまった。
太宰に押し倒されて床でヤられた為翌朝は腰から下が使い物にならなかった。
そこから俺と太宰は桃花と結糸に事実を話してこれから一緒に暮らすことを決めた。
本当は怖かったのだ。
俺が親で嫌がられるのが。
でも、その心配は太宰の言っていた通りいらなかった。
4年前は独りになったが今は独りではなく愛する家族が俺の周りにいる。
俺は親なんて存在を知らないからこれからもっと勉強して子供を太宰と2人で幸せにしていくため努力をし続けた。
4人みんなで幸せになれるように1日の幸せを噛み締めながら。
中也 「なぁ、太宰……」
太宰 「ん?」
中也 「この前樋口に話したんだ」
太宰 「何を?」
中也 「お前と作った子の話し」
俺の返事に太宰は嬉しそうに「そっか…」と、嬉しそうに微笑んでくれた。
今回のお話はこれで完結です。次の作品でまた会いましょう!