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人間と魔物の結び

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人間と魔物の結び

8 - 第七話:役目

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2023年09月17日

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第七話:役目


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赤「 神の申し子…って、 」


桃「 …お前か?笑 」

「 鬼の生き残りが気に入った人間は、笑 」

「 神々も興味を持ってるぞ笑 」


赤「 へ、ッ…笑 」


バッ、


桃「 …人間、だよな? 」


橙「 …… 」


桃「 …ちょっと変わった家系のようだ、笑 」

「 手を出すのは止めておこう、笑 」


橙「 こいつにも手を出すな 」


桃「 鬼が何もしなかったらな 」


黄「 桃 」

「 僕の申し出はどうなったんだ? 」


桃「 ……いい、ってさ笑 」

「 だが条件がある 」


黄「 僕ができることなら… 」

「 …なんだって、ッ… 」


桃「 お前じゃない 」


黄「 は、ッ…? 」

「 …赤、に、ってことか…ッ?! 」


桃「 ご名答、笑 」

「 その赤毛に条件がある笑 」


赤「 …別に、俺は生きたいわけじゃ… 」


桃「 …俺に嘘が通用するとでも? 」

「 …? あー、そっか笑 」

「 自覚が無いのか笑 」


橙「 自覚…か 」


桃「 人間って本当にめんどくさいな… 」

「 自分に素直になればいいことなのに 」

「 ならないなんて…笑 」


赤「 …それが人間 」

「 上手くいっても、上手くいかなくても 」

「 俺は死ぬまで人間なんだよ 」


桃「 …鬼の申し出が通ったら 」

「 お前は二度と人間にはなれない 」


赤「 …そんな申し出は…絶対に嫌だ 」


黄「 赤ッッ゛゛!! 」


赤「 ッ…?! 」


黄「 ッッ゛゛!!! 」


橙「 …お前がそれすんなら 」

「 俺はお前を… 」


赤「 …橙、くん 」

「 ありがたいけど、俺が止めなきゃ笑 」


橙「 …赤…? 」


赤「 …黄くん、笑 」

「 少しの間だったけど、俺と居てくれてありがとう 」

「 俺はこの数ヶ月が、とっても楽しかった笑 」


黄「 でも、ッ゛!! 」


赤「 確かに俺は死んじゃうよ、笑 」

「 でも…少し早いだけ、笑 」

「 人は…というか、生き物はいつか死ぬ 」

「 それは黄くんも一緒 」


黄「 僕は…ッ、赤と一緒にいたいッッ!! 」


赤「 そんなの、俺も一緒だよ笑 」

「 …でも、寿命を交換したところで 」

「 黄くんとは一緒にいれないんでしょ?笑 」

「 なら俺に、生きてる意味は無い、笑 」


黄「 ッ、そんなこと…ッ… 」ポロポロ


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ねぇ、黄くん。


俺は本当に幸せだったんだよ?


だからさ…


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赤「 ねぇ、黄くん 」


黄「 ッ…? 」


赤「 俺の最後だよ?笑 」

「 わらってよ、笑 」


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最後の黄くんの顔は

笑ってて欲しいんだ。


いつもの、にへっ、!

ってした笑顔でさ


また俺に笑いかけてよ。


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桃( 条件も聞かずに、断られた…か )

( …赤毛…役に立つと思ったのに… )


橙「 赤 」


赤「 どうしたの? 」


橙「 お前が人間じゃなくても 」

「 俺より後に死んでも 」

「 俺はお前に生きて欲しい 」


赤「 …だからさ、笑 」

「 俺は人間以外で死ぬ気なんてね、 」

「 サラサラ無いの笑 」


桃「 …なら、俺が無理やりにでも 」

「 人間じゃなくしてやろうか 」


黄「 !! 」


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その一瞬で、

黄くんの目が輝いた。


でも、


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赤「 …そうなったら、 」

「 俺はもう俺じゃない、笑 」


桃「 …まぁ、いいけどさ 」

「 せめて、条件くらい聞いても良くない? 」


赤「 条件? 」


桃「 ならなくてもいいけど 」

「 黄の申し出の件 」


赤「 あぁ、それね 」

「 …じゃあ、聞くだけ聞く 」


桃「 お前が次の神社の守り神なること 」


赤「 …守り、神…? 」


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俺はその言葉を聞いて驚いた。


黄くんから

そんな話を聞いたことないし何より…


黄くんに対して、

守り神のイメージが無いから。


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赤「 黄くんって、守り神だったの? 」


黄「 え…?そんなはずは… 」


橙「 鬼が黄しか、居なくなったから 」

「 自動的に決まったんだろ 」


桃「 ごめいと〜笑 」

「 賢いな、笑 」


橙「 … 」


桃「 無視かよ 」


桃「 まぁ、だから 」

「 お前がこのまま死ねば、黄が神のまま 」

「 お前が生きれば、お前が神の座に着く 」


赤「 神… 」


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神と言う言葉は

やけに重々しく、俺には無理な気がするし


さっきから何度も言う通り、

俺は人間のまま死にたいから

人間以外になる気は無い。


それでも、

黄くんと橙くんの


「 死んで欲しくない 」


という目線は変わらないまま。


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赤( …本当に…やめてほしいな、笑 )

( 俺は…死んでもいいのに… )


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