第七話:役目
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赤「 神の申し子…って、 」
桃「 …お前か?笑 」
「 鬼の生き残りが気に入った人間は、笑 」
「 神々も興味を持ってるぞ笑 」
赤「 へ、ッ…笑 」
桃「 …人間、だよな? 」
橙「 …… 」
桃「 …ちょっと変わった家系のようだ、笑 」
「 手を出すのは止めておこう、笑 」
橙「 こいつにも手を出すな 」
桃「 鬼が何もしなかったらな 」
黄「 桃 」
「 僕の申し出はどうなったんだ? 」
桃「 ……いい、ってさ笑 」
「 だが条件がある 」
黄「 僕ができることなら… 」
「 …なんだって、ッ… 」
桃「 お前じゃない 」
黄「 は、ッ…? 」
「 …赤、に、ってことか…ッ?! 」
桃「 ご名答、笑 」
「 その赤毛に条件がある笑 」
赤「 …別に、俺は生きたいわけじゃ… 」
桃「 …俺に嘘が通用するとでも? 」
「 …? あー、そっか笑 」
「 自覚が無いのか笑 」
橙「 自覚…か 」
桃「 人間って本当にめんどくさいな… 」
「 自分に素直になればいいことなのに 」
「 ならないなんて…笑 」
赤「 …それが人間 」
「 上手くいっても、上手くいかなくても 」
「 俺は死ぬまで人間なんだよ 」
桃「 …鬼の申し出が通ったら 」
「 お前は二度と人間にはなれない 」
赤「 …そんな申し出は…絶対に嫌だ 」
黄「 赤ッッ゛゛!! 」
赤「 ッ…?! 」
黄「 ッッ゛゛!!! 」
橙「 …お前がそれすんなら 」
「 俺はお前を… 」
赤「 …橙、くん 」
「 ありがたいけど、俺が止めなきゃ笑 」
橙「 …赤…? 」
赤「 …黄くん、笑 」
「 少しの間だったけど、俺と居てくれてありがとう 」
「 俺はこの数ヶ月が、とっても楽しかった笑 」
黄「 でも、ッ゛!! 」
赤「 確かに俺は死んじゃうよ、笑 」
「 でも…少し早いだけ、笑 」
「 人は…というか、生き物はいつか死ぬ 」
「 それは黄くんも一緒 」
黄「 僕は…ッ、赤と一緒にいたいッッ!! 」
赤「 そんなの、俺も一緒だよ笑 」
「 …でも、寿命を交換したところで 」
「 黄くんとは一緒にいれないんでしょ?笑 」
「 なら俺に、生きてる意味は無い、笑 」
黄「 ッ、そんなこと…ッ… 」ポロポロ
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ねぇ、黄くん。
俺は本当に幸せだったんだよ?
だからさ…
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赤「 ねぇ、黄くん 」
黄「 ッ…? 」
赤「 俺の最後だよ?笑 」
「 わらってよ、笑 」
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最後の黄くんの顔は
笑ってて欲しいんだ。
いつもの、にへっ、!
ってした笑顔でさ
また俺に笑いかけてよ。
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桃( 条件も聞かずに、断られた…か )
( …赤毛…役に立つと思ったのに… )
橙「 赤 」
赤「 どうしたの? 」
橙「 お前が人間じゃなくても 」
「 俺より後に死んでも 」
「 俺はお前に生きて欲しい 」
赤「 …だからさ、笑 」
「 俺は人間以外で死ぬ気なんてね、 」
「 サラサラ無いの笑 」
桃「 …なら、俺が無理やりにでも 」
「 人間じゃなくしてやろうか 」
黄「 !! 」
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その一瞬で、
黄くんの目が輝いた。
でも、
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赤「 …そうなったら、 」
「 俺はもう俺じゃない、笑 」
桃「 …まぁ、いいけどさ 」
「 せめて、条件くらい聞いても良くない? 」
赤「 条件? 」
桃「 ならなくてもいいけど 」
「 黄の申し出の件 」
赤「 あぁ、それね 」
「 …じゃあ、聞くだけ聞く 」
桃「 お前が次の神社の守り神なること 」
赤「 …守り、神…? 」
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俺はその言葉を聞いて驚いた。
黄くんから
そんな話を聞いたことないし何より…
黄くんに対して、
守り神のイメージが無いから。
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赤「 黄くんって、守り神だったの? 」
黄「 え…?そんなはずは… 」
橙「 鬼が黄しか、居なくなったから 」
「 自動的に決まったんだろ 」
桃「 ごめいと〜笑 」
「 賢いな、笑 」
橙「 … 」
桃「 無視かよ 」
桃「 まぁ、だから 」
「 お前がこのまま死ねば、黄が神のまま 」
「 お前が生きれば、お前が神の座に着く 」
赤「 神… 」
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神と言う言葉は
やけに重々しく、俺には無理な気がするし
さっきから何度も言う通り、
俺は人間のまま死にたいから
人間以外になる気は無い。
それでも、
黄くんと橙くんの
「 死んで欲しくない 」
という目線は変わらないまま。
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赤( …本当に…やめてほしいな、笑 )
( 俺は…死んでもいいのに… )
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コメント
1件
人間のままタヒにたいのか〜、、いいと思うけど生きてほしいな、、()