テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
第二話
母が死んだ
言葉一つ交わさず、いつもの日常の延長線で散り散りになったまま別れを迎えてしまった
俺だって悲しくないわけじゃない
でも実感がわかないんだ
母の姿を見ようと顔にかかった布に手を伸ばそうとした
だが周りの大人たちに止められてしまった
「見ない方が君の為だ」
それだけで何となく察してしまった
母は僕の知っている母の姿ではないんだと
その言葉の意味がわからないほど僕は馬鹿じゃない
僕はどうやって生きていこうか
両親は死に、家も学校も焼け
この世界は何もない
第二話 to end
Next→第三話
#ライトノベル
こはる
840
#片思い
瑠璃マリコ
24,512
コメント
1件
うわ……これは重い。冒頭の「母が死んだ」からもう息が詰まるね。何も言えないまま日常が終わって、実感が湧かないまま葬儀の場に立たされる感じ、すごくリアルだった。「見ない方が君の為だ」って言葉で察してしまう主人公の諦めにも似た冷静さが、逆に痛々しい。家も学校も焼けて、何もない世界に一人残された絶望感がひしひしと伝わってきたよ。続きが気になる……。