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投稿するの忘れてました😢 何たる失態…
7「疑問、魂と目的」
「一つ頼みたいことがあるんや。それ聞いてくれたら、道教えたる」
「頼ミタイコトッテナニ」
「俺の体を取り戻すこと」
そういって鳥はスタスタ歩き始めた。
…飛ぶんじゃないんだ。
ここからは歩きながら話すらしい。
「おっけー。具体的には何すればいいの?」
「聖水を探す。今、俺の体は呪いをかけられてる状態なんや。聖水かけたら治る」
鳥、いや堕天使はバドキョーと名乗った。
「ね、おれと友達にならない?」
「…頼んだこと果たしてくれたらな」
「約束ね」
互いに自己紹介をしつつ、バドキョーの後に続いて何処かへ向かう。
天使だからだろうか。
雑談の中で、彼は魂が見えると言った。
ミドリは魂だけの存在で、おれは体だけの存在らしい。
なんか心が無いみたいでちょっと失礼な言い草じゃない?
もちろん何も間違ってないんだけど。
「ここや」
「…ピラミッド」
「そう。この先の、地下は迷路になっとって、俺では行けんかった」
「なるほどね。きょーさん、おれに任せな?…いけ、みどり」
「……ハイハイ」
「期待して損したわ」
ミドリでは見つけた聖水を持ち帰ることはできない。
でも道を覚えて帰れば、おれは迷わずゴールまで辿り着けるってわけ。
ズルじゃない。戦略と言え。
ミドリの偵察を待つ間に、おれたちはピラミッドの入り口の広場の端っこで話をする。
「きょーさんはなんで堕天使になっちゃったの?」
「ん?やりたいことがあったから…かな」
「ふーん」
「なんやねん。聞いといてあんまキョーミなさそうな反応やな」
興味なさそう、というよりは、きょーさんの方が聞いてほしくなさそうだった。
何があったのかは知らないけど、おれには人の嫌がることをするような趣味はない。
いい奴だろ?ガハ。
おれって本当に魂がないの?そう聞こうと思いながら自分の手を眺める。
けど、おれが話を切り出すより早く、にょきっとミドリの頭が地面から生えてきた。
「ラダオ、聖水見ツケタ。デモ、チョット取ルノ難シイカモ」
「え?なんで?/…なんでや」
2人の声が重なって、ピラミッドの空間に響いた。