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「それは災難でしたね。よかったらジョーと呼んでください。年齢も近いですし、お互い友人になれるといいですね。」
俺はそう笑顔を浮かべて返答する。
「友人同士がそのような言い方をするかしら?」
彼女はくすっとした笑いと共にそうあどけなく質問をする。
「そう。もう少し違う言い方をすべきかも。」
俺は彼女に呼応する形の笑いを見せつける。
「すっかりレイチェルと打ち解けたようだな、ジョー。」
応接間にいきなり父上が入ってきて、俺とレイチェルを見遣る。そしてそう告げる。
「俺は誰とでも打ち解けられますよ、父上。そこは母上譲りかもしれませんね。」
俺はそうレイチェルを見たまま、父上の方を見遣ることなく返す。
「その言い方は私譲りだな。多くの人間は私を生意気な少年と見なしていた。」
父上は苦笑を浮かべつつもそれを容認する。
「僻地の亡命貴族だったアルヴィアンは最も親密な国王の参謀に。大きな転換ですね。」
レイチェルはそう短刀を突き刺すように父上を見て口にする。