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コメント
1件
こういう系好きだからもっとかいてほしい😭😭最高!!!
💛「…….佐久間」
低く落ちついた声
夜のスタジオにその一言だけが落ちる
🩷「何〜?照、そんな顔して 俺なんかやらかした?」
そう言って佐久間は笑う
いつも通り、軽くて、
明るくて
無邪気で
どこか壁のある笑顔をしていた
俺はその笑顔を見つめながら言葉を一瞬失った
💛「…..いや、今日は早く帰りな」
🩷「え?珍しいつも”もう1回いけるだろ”って言うじゃん」
💛「今日は…だめだ」
佐久間は眉を上げた
🩷「何それ体調?」
💛「….俺の、な」
その沈黙がすべてを物語っていた
更衣室
照明の白さが、やけに冷たい
🩷「照さ」
佐久間がタオルを肩に掛けたまま言う
🩷「最近、俺の事避けてない?」
💛「…..」
🩷「否定しないんだ」
佐久間は苦笑した
🩷「仕事なら仕方ないって思ってたけどさ
目、合わない。声、必要最低限。
それって、さ….」
俺はロッカーの扉を閉めながら振り返った
💛「それ以上言うな」
🩷「言わないと、分かんないでしょ」
空気が張り詰める
🩷「俺さ、照の優しさが1番怖いんだよ」
💛「……..どういう意味」
🩷「離れるなら、はっきり突き飛ばしてよ
中途半端に守られるの、いちばんキツい」
喉が僅かに鳴った
💛「…佐久間」
🩷「なに」
💛「俺は── 」
言葉がそこで止まる
佐久間に1歩近づいた
🩷「言って。
俺、照の途中になる覚悟ぐらい、できてるか
ら」
その距離は、指一本分
触れない。けれど熱は確かに伝わる
💛「…好きだ」
声は震えていなかった
それが逆に重かった
💛「佐久間を仲間としてじゃない。
男としてだ」
佐久間は目を見開いた
🩷「……はは」
乾いた笑い
🩷「今さら?」
💛「だから、避けてた」
🩷「それで、俺が納得すると思った?」
💛「思わなかった
でも…..壊したくなかった」
佐久間はゆっくり息を吐いた
🩷「ねぇ照」
💛「…..」
🩷「俺たちもう子供じゃないんだよ」
そう言って佐久間は俺の手首をそっと掴んだ
🩷「選ぶ時間も傷つく覚悟も、両方ある」
💛「….佐久間」
🩷「大人の恋ってさ
綺麗じゃないし、都合も悪いかもしれないし
たぶん正解なんて無いよね」
視線が絡む。
💛「それでも、俺は____」
言葉の代わりに額が触れた
キスはしない
しないまま、夜は深くなる
💛「….明日、後悔するかもしれない」
🩷「うん」
💛「全部失うかもしれない」
🩷「それでもいい」
佐久間は微笑った
🩷「照と一緒なら」
沈黙。
そして初めて岩本の腕が佐久間を引き寄せた
強くない
逃げられる余地を残した
💛「…..戻れなくなるぞ」
🩷「最初から戻る気なんてない 」
夜は静かに2人を包み込んでいく