この作品はいかがでしたか?
301
この作品はいかがでしたか?
301
_________________
『なぁ、お前らのシアワセ奪わせてくれんか?』
一体なぜ
こうなってしまったんだ、、?
現代。
様々な技術が発達し昔とは比べ物にならないほど成長している時代。
しかし、世の中はまだまだ謎に包まれた事が多く存在している。
俺が経験したアレ、も非現実的で謎に包まれた部分だろう。
そして、まさに今この状況も謎だ。
なぜ
なぜあいつが?
あいつは俺の手でやったはず、なのに
「な、なんで…お前が、」
『まだ存在してるのか…って?』
『焼火って奴、そいつに〈修復してもらった〉』
『……いや、正確には〈修復された〉やな、』
『そいつに指示出してもらって世界線の管理をしとるっちゅうわけや。………あいつ、柄院透とは違ってしっかり管理してくれる奴やで、焼火は』
いかにも訳あり、といった感じの様子だ。
にしても冒頭のセリフが気になる。
シアワセ…幸せを奪わせてくれ、なんて普通人に向かって言うものじゃ無いだろ。
いや、人じゃ無いから分からないのか
「まぁ大体分かった。…でも俺の幸せは奪わせんで」
『クハハッ』
『そう言うのは最初から分かってたんや』
『だから…取り引きにしよう』
「取り引き、、?」
『俺のこのチカラ、世界線管理権限を渡す』
「その代わりにシアワセをくれ、って言っとるわけやな」
『なんや話が早いな』
じゃあ…と言おうとしたあいつの言葉を遮って俺は言い放った
「でも、お前に幸せは渡せない。なんなら力も要らない」
『な、んで』
「お前なんかに分かる事やないで」
『っ……!バカにしてるな』
「用がないなら俺は帰るで」
俯いたまま黙ってしまった緑の男を放っておいて帰ろうとした
『待てや』
今までの声からは考えられない程低い声で緑の男が言う。自然と足が止まり、緑の男の方を見る。
_________________
次回 第2話 奪うために
コメント
10件
好きデス…天落記最高です…
きちゃあああ! まってましたあああ!
ふぁぁぁぁぁぁぁ!?もう既に好き。