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こはる
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第四章
〜異世界〜
第64話
十四歳の春。あのリストは、あと二百人くらい。
あの数日間は凄く集まっていたみたいで……ってか、増えてる気がする。今までで、五百は捕まええきた気がするんだけどな……
そういえば、ラルフさんも、ローベルトさんも、結婚した。可愛らしい女性で、とーっても表の人間って感じ後した。
……私はまだ、そんな人と出会ってないよ。二人とも、私くらいの時には、もう知り合ってたっていうけど……
サントラップって、高価なものが売ってるから、子供が来ないのよね。来ても、二十代前半の聖騎士とか……
同年代探してるのに……むぅ……
グレーテも、もういるし……塩顔イケメン君。剣術は、あんまりだったけど、護身術くらいは身につけていた。
私も守られたいよ……
それと、エリカとニルスさんは新居に引っ越した。だから、サントラップには、私とノアとカールさんとマリーさん。計四人。
相変わらず店番を任される。
仕事が、表も裏もあるから、忙しい。表だったら、直ぐに終わらせられるけど、裏の仕事はとーっても面倒。バレないようにしないといけないから……はぁ……
あ、ノアのあの発作は今も続いている。自分では止められないみたい。寝る時は、部屋が隣だから壁越しに私が魔法をかけられるけど、グレーテと一緒に遊びに行って発作が起きた時はヤバかった。
あの時よりかはマシだけど……
そんなこんなで、今は異世界へ行ける魔法陣を開いている。
あ、ちゃんと二人に説明してあるよ。神様の事も、この魔道士狩りの事も……私の前前前世の事も。
あの行こうとしている世界は、多分、前前世でリーパーとして働いていた頃の世界。
どのくらいの年代かは分からないけど。あ、それは言ってないよ。
殺し屋やってたのは言ったけどね。というか、前前前前世の超人時代まで包み隠さず話してるからね。
「本当に行くのか?」
「ここまできて辞めるっていう思う?」
そう言って私がピョンと魔法陣の中に入るとノアも入ってきた。
私たちが着地したのは……あれ? 思ってた所じゃない。
スクランブル交差点が小さな裏路地から見えて、とても人ばかり……って、日本……
しかも、少し未来な感じだし……はぁ?
「リナ。ここはどこだよ」
「マズイかもね……姿変えの魔法で……いや、このメガネかけて」
そう言って私は、ノアに丸い伊達メガネをかけた。かけた瞬間、耳と尻尾が消えて……ザ、日本人って感じになった。服装は、ジーパンにパーカー。
「なんだこれ……って、耳が人間じゃん」
「ふふん。私もお揃いだよ」
私も、メガネをかけて高校生くらいになった。顔もしっかり日本人にしたから。服装は、平成……うん。大丈夫だよ。
「これで、バレないのか?」
「大丈夫よ。私がいた頃は魔法、無かったし」
「いた頃ってどんだけ前なんだ?」
「う〜ん……前世だからね……あ、スマホ」
私はそう言って、落ちてたスマホを開いて時刻を確認した。
今ここの世界は二千年代中盤。
私が生きていた頃よりちょっと未来。
「二、三十年くらい経ったかな。まぁ、何とかなるでしょ」
「それでだが、その魔導師はそんな所に、逃げ込んでどうするんだ? 魔法、無いんだろ?」
「そこが難点よね……私が使った術には狂いがないはずなのに……」
ちゃーんと、標的が居る世界まで行ける魔法陣だからね。
「おい、そこで何してる?」
そう言って入ってきたのは……誰? 普通の日本人……しょうゆ顔イケメン。
防犯カメラ無いのに……何で分かった?
しかも、かなり強い人。倒せない事は無いけど……分からない。
でも、剣を持っている。あれから、何かが変わったのだろう。
「少し雑談です。ほら、ノア。行くよ」
「あぁ」
私が背を向けた瞬間、剣を持ったその人が攻撃してきた。勿論、防いだけど。
「そちらこそ、私たちに何かご要件でもあるんですか?」
「あぁ。先ずは、あの魔法陣は何だ? 最近、異世界からの魔法使いが来て迷惑なんだ」
へぇ……
「私は、魔導師ではなく、魔道具職人です。その魔導師たちを取っ捕まえるのに、来たんです」
私は跳ね返すと、メガネを外した。ノアにもアイコンタクトで『外していい』と言った。
「谷平。見つけたのかしら?」
そう言ってどこから降ってきたのは、高校生くらいの人だった。目力強め。
この人は、普通って感じ。でも、威圧感は凄い。
身体能力は二人とも私を上回るだろう。
「高橋か……また来たようだ。しかも強い」
「へぇ……谷平が強いと……私も足しになるか分からないけど、参戦するわ」
え? 戦うの?
私たち、それどころじゃないけど……
「ノア。どうしようか……」
「知らない。取り敢えず、メガネかけ直してどこか行けば良いんじゃないか?」
「能天気ねぇ……私も、見積もりができてなかったから人の事はいえないけれど、いつまでも追ってきそうね」
「逃してはくれなさそうだな」
そう言って私たちが構えると、攻撃が来た。
コメント
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第65話読みました!リナが異世界から日本に戻ってきて、しかも「魔導師じゃなくて魔道具職人です」って嘘つくところ、めっちゃリナらしくて笑っちゃいました😂 ノアの耳と尻尾が消えるメガネも可愛いし、最後に現れた谷平と高橋さん、めっちゃ強そうで…この先どうなるんだろう?ってドキドキです。普段のリナの強気な感じと、「私も守られたいよ…」みたいな本音のギャップがいいですよね〜。次も楽しみにしてます!