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楽しかった三連休も終わり、今日からまた仕事に戻る。急な現実感に反吐が出そうだ。
会社に行けば目黒や阿部がいて楽しいし、それだけで仕事も頑張れる。でも今はそうもいかない。
涼太の元カレである向井康二がいる。いつ涼太を取られるか気が気じゃない。
…そして、今は害はないがもう一人深澤辰哉。
こいつの行動にも心底疑問を持つ。
「おはよーございまーす、わら」
「ちょっとふっか、少し来るの遅いんじゃない?」
「えーそぉ?阿部ちゃん。でもちゃんと始業前だよ?笑」
「そうだけど…」
「2分前じゃないですか」
「まぁまぁ硬いことは言わないで笑、目黒?」
「…流石に、、」
「…」
2分前ね。たまになら分かるがこれが毎日。
流石に最初は『まぁまぁ』と笑っていた上司達も不満な様子が顔に出始めている。
でも深澤は上手いこと言い訳をして上司たちを丸め込む。まるで手の上で転がすように…
「翔太、外回りに…」
「おう」
「あー待って待って、阿部ちゃん?俺行きたーい」
「えっ…ふっかは外回りじゃないけど…いいの?」
「うんうん!1回外回りってのしてみたかったのよ笑笑」
「そう‥?じゃあお願いしようかな。分からないことあったら翔太に聞いてね」
「あ、おれ?」
「よろしくねぇー!わら」
「ごめん翔太…」
「いや良いけど…」
正直、こいつと二人きりになるのは怖かったが文句は言えないしそのまま従う事に。
まぁ…何も起きたいだろ。
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「ふっふふ〜ん♪」
「ご機嫌だな」
「えー?そぉ?わら」
「…」
商談無事成功。…悔しいが変なヤツなのに仕事は俺よりも出来る。人の話聞いて自分の意見もしっかり入れて相手の懐に入り込む。
俺はそれが出来ないからシンプルに尊敬はしている。でも…
「あそこの社長の頭ヤバくなかった?笑」
「よくそんな頭脳で社長とかいう立場出来るよねぇ笑笑」
「あ…あぁ…」
とにかく毒舌。というかこんなにも平気で年上だろうが上司だろうが色々な人の悪口を言う奴がよく好かれるものだ。
「ねぇーなべぇ?」
「ん?」
「なべ俺のこと嫌いっしょ?笑笑」
「…は?なわけ…」
「顔に出てるってぇ笑」
「いやいやいや…笑」
「でも大丈夫!俺も大っ嫌いだからニコッ」
「…は??」
何だこいつ…確かに俺はこいつが苦手だ。
いや嫌いだ。でもこんなに包み隠さず言うものか普通…???
俺は少し身構え後ろに一歩後退り。
「てか、なべが嫌いっていうか君の彼女が嫌いなんだ〜笑」
「…涼太が…?」
「そう!…照って知ってる??」
「照…?、、あ、岩本…?くん…だっけ」
「そうそう!…照俺の彼氏なんだぁ笑」
「彼氏…!?」
「うん!…なのに、ちょっと前まで『同僚が』『同僚が』ってずぅ〜っと…」
「それ君の彼女なんだよ」
「っ…確かに、岩本くんと涼太は一緒に働いてた。仲がいい奴の心配ぐらい誰だってするだろ」
「うぜーんだよそれがっ」
「っ……」
何だろうな…怖くないのに…怖くないはずなのに、足が竦んで立つのもやっと。
また…涼太を狙う奴が現れた。向井だけじゃない。深澤も、涼太を脅かす存在。
…もう…やめてくれよ。俺は、ただ涼太と静かに暮らしたいんだよ。お願い…干渉しないで。
「っ…先に帰ってる」
「あーあー笑 怖くなっちゃったの?笑」
「…涼太に、少しでも近づいてみろ」
「ただじゃ置かないからな??」