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「メルティア様。少し休憩を挟みましょう。」「いいえ!私はまだ休憩しなくて大丈夫よ!」
「メルティア様!無理をなさらないお約束でしたでしょう!」
「無理はしていないわよ!ミアは私がそんなに弱いと思っているの?!」
「メルティア様。お顔が赤くなっております。そして、休憩も訓練の1つです。」
「…分かりましたわ。休憩します。」
訓練を始めて1日目、まずはメルティア様の体力の把握からだ。メルティア様は早速無理をしようとして、ミアと揉めそうになった。先が思いやられるな。
「シド。私は無理はしていませんよ?そもそも、私が行っているのは同年代の方々も受ける体力テストの内容なのでしょう?それで無理をしていると言われたら、同年代の方々はみんな無理をなされていることにならないかしら?」
「メルティア様。正直に申し上げてもよろしいのであれば、質問にお答えします。」
「よろしくてよ。」
「では申し上げますが、メルティア様は同年代の子供たちよりもお体が強くないのです。なので、同年代の子供たちが大丈夫なものでも、メルティア様にとっては無理をされていることになるのです。」
「私は弱くありません。」
「メルティア様は弱くはありませんよ。ただ、同年代の子供たちよりもお体が強くないのです。」
「でも!私は少しでも早く、強くなりたいのです!!」
困ったな、そう言われると強く言い辛い。
「メルティア!珍しいな!何をしているんだ?」
「リュークザルド兄様!お帰りになっていたのね!」
珍しいな。この方はメルティア様の兄、リュークザルド様だ。リュークザルド様は今は学院の中等部3年だから寮にいるはずだが…
「いや?帰ってきたのではない。父様に呼ばれたから来たんだ。」
旦那様から呼ばれた?なぜだ?
「お帰りなさいませ。リュークザルド様。旦那様は執務室にいらっしゃいますよ。」
「あぁ。シド。お前も一緒に来てくれ。」
ん?執務室の場所が分からないのか?それとも…
「リュークザルド様。それは、私にも関係するお呼び出しだからということでしょうか。」
「あぁ。そうだ。ミアはメルと居てくれ。」
ミアは関係ないのか。となるとあれか。
「お兄様…?」
メルティア様が不安げな表情をされている。なにか気づかれたのか?
「ん?メル。どうした?」
「シドを連れていくのなら私もご一緒します。」
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