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2 - 第2話【誰?】

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2023年10月15日

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「辞書、、、辞書、、、」

この街を歩きながら読む辞書は最高だ。だって全部みたことないものなんだから。

昔は恐竜っていう生き物がいたんだって。

虹っていう綺麗なところがあるんだって。

空は青いんだって。

でも、私は全部見た事ない。

恐竜がどんな人なのか、

虹ってどんなところなのか、

空ってどんな青色なのか。

何も知らない。多分モモなら知ってたかな?

モモは頭が良かったから。

空が赤くなることはあるのかな?今みたいに。

どこを見てこの『辞書』を書いたのかな?

最初にこの辞書っていうのを書いた人に、誰がこんなに素敵なことを教えてくれたんだろう、、、。

夢を見ているのかな?私。

こっちが夢で、辞書がホントだったらいいな〜。

「あっ!ご飯食べないと!」

私は急いで走って、床に落ちていた赤いものを食べた。

「辞書の世界も、食べ物は赤いのかな?ひょっとして、もっと美味しい食べ物もあるのかな?!」

スキップしながら空を飛ぶ。とても楽しい。

とてもとても、、、

「えっ」

誰かに腕を引っ張られたので振り返った。

「誰?」

『私はクク。よろしく。』

「なんのためにここに居るの?」

『そんなの理由はひとつに決まってるじゃない。こっから抜け出すためよ。』

「え、ここから居なくなったら、どうなるの?外はあるの?」

『ダぁー!もーうるさいな!抜け出せばもっといいとこに行けんのさ!じんせーは旅!旅はぼーけん!こういう風に決まってんの!』

驚いてしばらくぼーっとしてた。

「私がここに居るの知ってたの?」

『まあ知ってたんじゃない?知らんけど。』

「???」

『とにかく進もう!あのクソみたいな施設から一刻も早く遠くに離れよう!』

しまった。

「ちょ、ちょっと待って。忘れちゃったものがあるの。お家に。」

『はぁ?!この期に及んでそりゃないよ!お前、名前に【す】って付いてるだろきっと!』

「え、すごい!私リリスって言うの!」

『マジで酷い名前付けられたなこりゃ、で、何忘れたの?』

言ったら無駄なものと言って怒られるかもしれない。

「え、えっと、、、」

『なんだよ、早く言いなよ!』

「も、モモの写真」

ククが一瞬固まった。

『は?写真?なんだそりゃ。』

「知らないの?」

『いや知ってるけど。何でそんなもん撮ってんだよ。規則違反だったろ。』

「え、まあそうかもしれないけど、、、」

「で、でも捕まらなかったんだよ?私とモモ。」

ククはずっと考え込んでいた。

『いや、あの施設が不正を見逃すわけが無い。なんだその出来事、、、』

私たちはずっと考え込んだ。

『まあいいや。とりあえずその写真とやらを探しに行こう。ただし、見つけたら即刻この街を出るぞ。いいな?』

「うん!」

私たちはそう言って逆戻りした。


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