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3 - 第3話【監禁】

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2023年10月15日

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施設に戻った時、なにか嫌な予感がした。

「、、、ねえクク。なにか嫌な感じしない?」

『は?何も変わってなんかないさ。ここは進展もないし、退化もないよ。』

そうは言われても、なにか嫌な感じがする。

「そっか、、、」


おかしい。いつまで歩いても私の病室に着けない。

「ねえクク、ここ前と変わった?」

『ああうるっさいなもう!何も変わってなんかないよ!なんにも!前と同じなの!!』

ククを怒らせてしまった。申し訳ないと思うけど、なんども不安になって話しかけてしまう。

「ね、、、」

『なんなの?!なんなんだよリリス!ただでさえこんなクソ施設に戻されて気が狂いそうなのに、まだおかしくさせるつもりなの?!』

ついにキレられた。

「ごめん。でもいつもと違うの。ほんとだよ?」

『チッ、、、』



ククは怒って私と口を聞いてくれなくなってしまった。

「あっ!」

しばらく歩いた時、私の病室を見つけた。

「はぁ、はぁ、」

急いで走った。ククも私の3歩後ろくらいを着いてきた。

『おい!見つけたのか?!』

「うん!見つけた!あそこだよあそこ!!」

勢いよくドアを開けるとそこは私の知らないところだった。

「へ?」

『おい、どこだよここ。私の知ってる部屋じゃないぞ。さては騙したな?!リリス!!』

「ち、違う!!クク!私も分からない!ここはどこなの?!」

危険を感じて2人で背をくっつけて周りを見回す。

『じゃあなんでここだって思ったんだ!!部屋番号でも書いてたのか?!』

「違うよ!私の病室はピンク色のドアだったの!ここだって、、、」

『おいおいおい、、、やめてくれよ、、、。』

ドアがいつの間にか消えていた。

「嘘、、、。ダメだわ。そんなの嫌。きっと違う、、、夢だわ。」

怖くなって床に座り込む。ククは私の胸ぐらを掴んで、

『お前、とうとうおかしくなっちまったのか?え?答えろ!!お前の見た写真ってのはなんだ!!何が写ってた?!』

「、、、私と、モモが写ってた。それだけ。」

泣きながら答える。

『、、、素朴な疑問なんだが、それだけのものになぜそんなに執着するんだ?』

私はすぐには答えられなかった。

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