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施設に戻った時、なにか嫌な予感がした。
「、、、ねえクク。なにか嫌な感じしない?」
『は?何も変わってなんかないさ。ここは進展もないし、退化もないよ。』
そうは言われても、なにか嫌な感じがする。
「そっか、、、」
おかしい。いつまで歩いても私の病室に着けない。
「ねえクク、ここ前と変わった?」
『ああうるっさいなもう!何も変わってなんかないよ!なんにも!前と同じなの!!』
ククを怒らせてしまった。申し訳ないと思うけど、なんども不安になって話しかけてしまう。
「ね、、、」
『なんなの?!なんなんだよリリス!ただでさえこんなクソ施設に戻されて気が狂いそうなのに、まだおかしくさせるつもりなの?!』
ついにキレられた。
「ごめん。でもいつもと違うの。ほんとだよ?」
『チッ、、、』
ククは怒って私と口を聞いてくれなくなってしまった。
「あっ!」
しばらく歩いた時、私の病室を見つけた。
「はぁ、はぁ、」
急いで走った。ククも私の3歩後ろくらいを着いてきた。
『おい!見つけたのか?!』
「うん!見つけた!あそこだよあそこ!!」
勢いよくドアを開けるとそこは私の知らないところだった。
「へ?」
『おい、どこだよここ。私の知ってる部屋じゃないぞ。さては騙したな?!リリス!!』
「ち、違う!!クク!私も分からない!ここはどこなの?!」
危険を感じて2人で背をくっつけて周りを見回す。
『じゃあなんでここだって思ったんだ!!部屋番号でも書いてたのか?!』
「違うよ!私の病室はピンク色のドアだったの!ここだって、、、」
『おいおいおい、、、やめてくれよ、、、。』
ドアがいつの間にか消えていた。
「嘘、、、。ダメだわ。そんなの嫌。きっと違う、、、夢だわ。」
怖くなって床に座り込む。ククは私の胸ぐらを掴んで、
『お前、とうとうおかしくなっちまったのか?え?答えろ!!お前の見た写真ってのはなんだ!!何が写ってた?!』
「、、、私と、モモが写ってた。それだけ。」
泣きながら答える。
『、、、素朴な疑問なんだが、それだけのものになぜそんなに執着するんだ?』
私はすぐには答えられなかった。