テラーノベル
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電気を消した室内に、エアコンの静かな稼働音だけが響いていた。
黒尾の腕の温もりに包まれながら、月島は天井の薄暗い影をぼんやりと見つめる。先ほどまでの強がりやイライラはすっかり影を潜め、心地よい疲労感と静けさが体を満たしていた。
「……黒尾さん」
「んー? どうした、眠れねぇのか」
隣から返ってきた声は、いつになく穏やかで優しい。月島は背中に回された黒尾の手に自分の手を軽く重ねた。
「……別に。ただ、明日の朝、部活の集合時間に遅れたら黒尾さんのせいですからね」
「はいはい、俺がちゃんと起こしてやるよ。お前の大好きなショートケーキでも買ってやるから、素直に寝ろ」
「……子供扱いしないで言ったはずですけど」
口元を少しだけ緩めながら、月島は黒尾の胸元にそっと額を寄せた。黒尾もまた、包み込むように月島の髪に軽く手を置き、そのままふたりは穏やかな夜の静寂へと落ちていった。
コメント
1件
ふたりの静かな夜の温もりが、じんわり沁みました……。 月島くんのツンデレな口調も、黒尾さんの「大好きなショートケーキ」ってさらっと言う優しさも、もう本当に可愛くて。 強がってるのに、そっと額を寄せる距離感が、読んでいて胸がきゅっとなりました。いい空気感でした🌷
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7さん
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