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ゆゆゆゆ
#doublefedora
3,275
朝。
カーテンの隙間から光。
静かな部屋。
ベッドの上。
エリオット。
ぐっすり眠っている。
その隣――
チャンス。
壁にもたれたまま。
座った姿勢で寝ている。
ネクタイ。
エリオットの手に握られたまま。
ぎゅ
しばらくして。
エリオットが少し動く。
「……ん」
ゆっくり目を開ける。
ぼんやりした視界。
天井。
知らない天井じゃない。
自分の部屋。
エリオットは少しだけ安心した顔。
それから。
違和感。
視線を横に向ける。
チャンス。
すぐそこ。
距離。
近い。
かなり近い。
エリオット。
「……」
数秒。
じっと見る。
寝てる顔。
普段より無防備。
少しだけ髪が乱れてる。
エリオットは少し笑う。
小さく呟く。
「いる」
その時。
ネクタイ。
ぐい
チャンスが少し前に引かれる。
「……」
チャンスが目を覚ます。
ゆっくり目を開ける。
状況確認。
エリオット。
すぐ目の前。
チャンス。
「……近い」
エリオットはにこっと笑う。
「おはよ」
チャンス。
「……朝か」
エリオット。
「朝」
少し間。
チャンスが自分の状態に気づく。
ネクタイ。
まだ掴まれてる。
「……」
エリオット。
「離さなかった」
チャンス。
「見れば分かる」
エリオットは少しだけ照れる。
でも。
すぐににこっと笑う。
ネクタイ。
ぐい
チャンスがさらに近づく。
「やめろ」
エリオット。
「やだ」
チャンスはため息。
でも。
動かない。
エリオットが少しだけ真面目な顔。
「チャンス」
「ん」
エリオット。
「帰ってない」
チャンス。
「帰る必要ない」
エリオット。
少しだけ目を細める。
嬉しそう。
「そっか」
静かな朝。
二人の距離。
昨日より近い。
エリオットが小さく言う。
「朝ごはん」
チャンス。
「何」
エリオット。
「ケーキ」
チャンス。
「朝から?」
エリオットは楽しそうに笑う。
ネクタイ。
ぐい
「一緒に食べる」
チャンスは少しだけ笑う。
「……仕方ねぇな」