この作品はいかがでしたか?
401
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恋ってさ…国境を越えるって言うよな?
それなら、俺達の恋も……越える…?
(ソ連目線)
ピピピッピピピッ(目覚まし音)
「ん……もう朝か」
「ダルい…会社行きたくない…でも仕方ないか…」
俺はソ連 ソビエト社会主義共和国連邦
ソヴィエト社会主義共和国連邦とも呼ばれている
まぁ、どちらにせよ縮めてしまえばソ連と言う事は変わらない
そんなことを考えながら今日も起きて歯を磨く
そんな朝だ
俺には息子や娘が何人かいるが、今は別居している
親離れだ
早いような気もするが、息子達は大丈夫と言っていた
本当に良い息子達を持ったものだ
そして、朝飯は自分で作る
トーストをオーブンレンジで焼き、ベーコンと卵をフライパンで焼き、キャベツを千切りにする
俺は少し不器用だから所々太めのキャベツが出来てしまう
まぁ、食感が良くなるから良いだろうと自分に言い聞かせる
でも、少し気になる
もっと綺麗に切れたらな、とか…
そんな事を考えていると、ベーコンと卵の焼ける匂いが鼻をくすぐった
香ばしい匂い……と、そろそろ焦げてしまうな
ひっくり返し、丁寧に両面を焼く
俺は目玉焼きを両側焼く派だ
でも、軽くだ
余りやりすぎると黄身の部分がボソボソになってしまう
俺は白身の焦げ目がついている部分が好きなんだ
まぁ、そんな事は置いといて…朝飯の用意ができた
パクッ
我ながら良い出来じゃないかと、少し自画自賛をする
そんな事をしながら朝飯を食べ終え、着替えをする
そして、荷物の確認などをして玄関に行く
「行って来ます」
1人だけなのに行ってきますと言うのは変だろうか?
俺はいつも車で会社に行く
その方が楽だからな
会社に着いた
働きたくないと言う気持ちを押し込み、俺は社内に歩みを進める
「Hi ソ連!」
ゲッ…クソみたいな朝からクソみたいな奴に会ってしまった
最悪だ
「よぉ、クソリカ」
「What⁉︎おいおい、親友に向かってそれは無いんじゃないかい?」(ソ連の肩に腕を置き)
コイツ…どこまで距離感ぶっ壊れてんだ…
てか、誰が親友だ
お前の親友になった覚えも何もない
「ハハッ そうか、ならクズリカか?」
きっと今の俺の笑顔は引き攣ってるな
ハハ………
(アメリカ目線)
最高の朝を迎えた
だって普通思うだろう?大好きなソ連に朝から会ったんだ
最高だと思わないかい?
やっぱり、ソ連はツンデレだな〜
俺にクソリカとかクズリカとか言っちゃってさぁ
可愛すぎるのにも程ってもんがあると思うんだけど
「全くもう…ソ連違うぞ!俺はアメリカだ!」
「あー、はいはい ゴミリカな」
ふふっそう言うところも可愛いな
きっと、俺の事が好きすぎて本名で呼べないんだろう
さて、ソ連を見て、触れて、話せたしな
早速仕事にかかろう
カタカタカタカタカタカタ……(パソコン音)
いやー…ずっと座ってるのは根性がいるね
コーラでも飲みたい気分だ
資料整理して、今度のプレゼンの企画書…各国の情報に戦争状況……
本当に退屈だ…仕事が忙しすぎる
あぁ…同じ職場にソ連がいればなぁ…絶対俺頑張れちゃうのに!
なんでバラバラにした訳!?おかしくない??
まぁ良いや
少し休憩でタバコを吸いに行こう…
ガチャッ…(喫煙所のドアを開ける音)
「えっ?」
「あっ…」
おいおいおいおい……ラッキーすぎるだろ……
ソ連が目の前に…しかも、2人っきりとか……
サンキューマイゴットオオオオオオオオオオオオ!!!!生きてて良かったアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
つづく
コメント
1件
ヤッベェ可愛い過ぎるんだが!? この作品を作ってくれってありがとうございますッッッッ!!