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番外編if
日比谷夕華が生きてたら(夕華side)
キキーッ__
ドンッ__
気がついた時にはもう遅かった
反射的に身体が動いた
目の前で起きていることが信じられなくて
信じたくなくて
ただただ目の前にいる子供を助けることだけに進撃を注いだ
きっとまた目が覚めることを信じて_
「〜〜、ーー、!」
「ーーー!」
『〜〜〜…』
琉生達の声が聞こえた気がした
そんなはずはないのに
きっと私は死んだって、実感してたのに
そんな奇跡、あるのかな、?
「__か」
『ゆ__』
「夕華!!」
〈ぁ、え…、?〉
〈わ…たし、いきてる、の…?〉
「いきてる、生きてるよ、!」
琉生と涼がぼろぼろと涙を流している
「ほんとに…っ、よかった…」
『ほんとにな、っ』
『こいつ自分のせいだってずっと泣いてたんだぜ?』
と、涙をぬぐって言う
「だって、そう思ったから…っ、」
琉生はずっと泣いている、こんなときでも自分のために泣いてくれてるって思うと嬉しくなるのは可笑しいだろうか
〈…大丈夫、大丈夫だよ〉
〈私は平気だから、琉生のせいじゃないよ〉
〈私の意思で飛び込んだんだから、〉
私の身体は包帯でぐるぐる巻き
点滴や心電図など、機器が並ぶ
どうやら物凄く重症だったらしい
そりゃあんな大型トラックに跳ねられたらそうだろうと、納得してしまった
〈そういえばあの子供は…?無事、?〉
「うん、怪我一つないよ」
「その子のお母さんが日比谷さんにお礼が言いたいみたい、呼んできていい?」
落ち着いた様子になった琉生が言う
〈うん、いいよ〉
〈それと、名前で呼んでよ、〉
やっと言えた、言いたかった
「え、//」
〈さっき名前で呼んでたじゃん、〉
寝転びながら拗ねてみる
「わ、わかったよ…、」
〈ありがとっ!〉
こんなときでも元気に笑えるのは、琉生がいるからだろうな
君は私の星だよ
『んじゃ、呼んでくるな』
〈おねがい〉
病室の扉を空けて入ってきたのは、私が助けたであろう子供とその母親だった
二人はありがとうと、涙を流して言う
私は生きていたのだから涙なんか流さないでほしいと、心から思う
最後に一礼をし、部屋から出ていった
『でも本当によかったよな、夕華丸3日も意識戻んなかったんだぜ?』
『その間はずっと琉生が側にいたけどな』
と琉生の方を見てにやりと笑う
「ちょっ、ちょっと、!?それは言わないやくそk」
〈へぇ〜、うれしいなぁ〜?〉
琉生の言葉を遮って、涼に加勢する
「っ〜、//」
「ちょ、僕飲み物買ってくる、!」
という言い訳で一目散に逃げていった
『あいつ逃げたなw』
〈逃げたねw〉
2人で顔を見合わせて吹き出してしまう
『そういえば、1週間後くらいに文化祭があるが…』
『夕華はやっぱり出られない、よな、?』
こちらの様子を伺うように聞いてくる
〈出るって確証はないけど、諦めてはないよ?〉
にやりと自信あり気に言ってやる
『さっすが、じゃないと他の奴が夕華のかわりをすることになるからな〜』
『そうなれば、琉生が守る姫役はお前じゃなくなる…』
『わかるか?w』
涼は私の気持ちに気づいているのかってくらい的確に痛い所を突いてくる
〈わかってるよっ、だから諦めてないんだよ〉
強く反論
私はまだ出ることを諦めてはない
無理かもしれない、でも信じているのは自由でしょ?
ちらっと、病室の扉付近に琉生が見える
〈おーい、なんでそんなところに隠れてるのー?〉
「だって…どうせさっきのことを話してたんだろ、」
いつもはかっこよく見えてた琉生が、今だけは子供のように思えてしまう
むすっとした琉生もまた新鮮でいい
いや、素直にかわいいと言うべきだろうか
『んー、どうかな〜?』
はぐらかす涼、それに突っかかる琉生
全てが平和で、安心できる空間
今が嘘のようだ
当たり前だと思ってたものが消えてしまいかけた
そう考えたとき少しだけゾクッと悪寒がした
本当にそんな未来が来なくてよかったと、心から安堵する
そんな事が起きていたら私はこの世界を恨んでいただろう
そして怨霊にでもなってやろう
それ程までに私はこの世界が好きだ
みんなといられるこの世界が大好きだ
横で騒ぐ2人を見て、少しだけ微笑みが溢れたのは内緒だ
if版第1話でした!
これから、あと2、3話は書こうかなって思ってます!
少し短めでいくね!w
次回➾文化祭
#オリジナル
蝶姫
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