零音(はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……っ……。)
零音(ここは……何処だ……
どこまで来たんだ……。いや……どこでもいい……アイツらさえ助かってくれればそれで……。
上手くやってくれよ……零……。)
某施設
研究所の女「ほら。早く入れ。新入り。お前ら。新入りだ。仲良くしろよ。」
??「…あの…よろしくお願いします……。」
零音「……。」
零「宜しくね〜!」
?「やった!!!また新入りきた!」
??「仲良くしてねー!」
零音(まただ……またこうやって新入りが入ってくる…。
どうにかして早くこの現状を止めないといけない……。その為にはこいつらを利用するしか……。)
マスター「どうだ??例の件は上手く進んでるか?」
研究所の女「勿論。バッチリと計画通りに進んでいます。」
研究所の女B「流石お姉ちゃんだね!
このままいけば目標通りに行けるね。」
研究所の女「嗚呼…そうだな。」
マスター「モルモットたちの様子はどうだ?」
研究所の女「計画通り順調に成長してますよ。
このまま成長させて最後は兵器として送り出します。」
マスター「そうか。」
マスター「もう少しだ…もう少しで彼奴らに我らの憎しみをぶつけることが出来る。」
研究所の女「ええ。彼奴らに私たちの苦しみを、憎しみを分からせてあげましょう。」
マスター「嗚呼、そうだな。
彼奴らに我らが経験した苦しみの何億倍もの苦しみを味あわせてやろう。絶望と苦しみに打ち落とすのだ。」
マスター「では頼んだぞ。2人とも。」
研究所の女「はっ!」
研究所の女B「任せて〜」
研究所の女「今日はお前の日だ。行くぞ。」
モルモットA「皆…ばいばい。またね。」
?「またねー」
??「またな」
零「…行っちゃうの??」
零音「……。」
その日の夜
零「話って何ー?零音」
?「どうしたの??こんなとこに呼び出して……」
??「早くしねえと見回りが来るぞ。」
零音「…みんなでここから抜け出そう。」
零「え…?」
零音「…まずはこれを見てほしい」
零「…っ…!これって……。」
?「ここどこ…?外の世界…だよね?」
??「それに…こいつらは…この施設から出ていったヤツらだよな…?随分と雰囲気変わってるけどあいつらには変わりない…。」
零音「此処は…幻想郷。
こことは違う外の世界にある街だ。」
零音「そしてこの施設から出されたモルモット達は゛最終兵器 ゛として外の世界…つまり幻想郷に放たれ、人間兵器として暴れさせられてるんだ……。」
零「そんな…酷い…っ。」
?「でもこの動画どこから…?」
??「…もしかしてお前この動画を盗るために危険なことしてないよな?」
零「…零音…?そうなの?」
零音「…多少はな。研究室に乗り込んで少しやり合った。」
零「なんでそんな事…!」
零音「…零……」
?「…でもそのお陰で…この動画見れたんだよね…。」
零音「凜…。」
凜「…でももう二度とこんな真似はしないでね?二度と自分を傷つけるような真似はしないで。分かった?」
零音「…嗚呼…。約束する。」
??「でもよ、脱走すると言ったってどうやってやるんだよ?監視達がいるんだぞ?」
零音「そこは大丈夫だ。裏の門から出れる出口を事前にみつけといた。」
??「そうか…。」
凜「裏口……?そんなのあったの?」
零音「…彼奴ら…監視達がモルモットを連れていく時があっただろ?その時にトイレに行くふりをしてついて行ったんだ。その時にモルモットたちはそこから外の世界。゛幻想郷 ゛ に出されていたんだ。」
凜「……幻想郷……。」
??「ほんとにそんな世界が外にはあるんだな…。」
零音「そこでだ…陸斗…」
陸斗「ん?」
零音「俺と一緒に囮として脱走して欲しい。」
陸斗「……!」
凜「…え?」
零「……っ」
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