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凜「でもそれって…ふたりが危険な目にあうんじゃ…?」
零音「そこは大丈夫。俺に考えがある」
零「考え…って?」
凜「こんなところに抜け穴あったんだ……?」
陸斗「俺も始めて見たぞ…」
零「…零音?これは何…?」
零音「俺が監視の目を盗んでこっそり作っておいたんだ。」
零「凄…。」
零音「じゃあ作戦を話すぞ。
まず俺と陸斗がこの穴から下。つまり ゛施設の外に出る抜け道 ゛ に降りる。」
零「…そんなこと出来るの?」
零音「嗚呼、できるよ。俺がそうなるように作っといたから。」
陸斗「作った…ってどうやってだよ?」
零音「監視の目を盗んで、バレそうになったら蹲って隠してた。」
陸斗「…何つーかお前凄いよ。」
零「…お兄ちゃん頭良すぎるよ。」
凜「でもその穴から抜け出たあとは……?どうするの…?脱走したことが監視達にバレでもしたら…」
零音「そこも大丈夫。監視にわざと俺らがバレるふりをする。モルモット側に監視の「スパイ」がいることは分かってたことだから。それをダシに使って逆に騙すんだよ。」
凜「え…スパイ……?」
陸斗「俺らの中に居るって言うのか…?」
零音「……嗚呼」
零音「そいつは俺らの情報を全てあちら側゛監視側 ゛ に漏らしている。」
凛「……!」
零「それってつまり……」
零音「嗚呼、今もこの会話はどこかで聞かれているかもしれない。」
凛「じゃ、じゃあ危ないんじゃないの……?」
零音「そこも大丈夫だ。」
陸斗「何を持って大丈夫って言ってるんだ……?会話を聞かれてるんだろ……?」
零音「これを見てくれ。」
凛「これって…」
零「…そっか。その作戦なら確かに…」
陸斗「…成程な。確かにそうやれば監視側にバレることもない。って訳だな、」
零音「嗚呼、とりあえず決行は今日の夜10時。俺と陸斗とで抜け出す。その後はー」
???「…これはいいことを聞いた。早速あの方にお知らせしなくては。」
零音「よし。行くぞ。」
陸斗 「お、おう。」
凛「気をつけてね…2人共…。」
零 「きっと…きっと大丈夫って信じてるからね…。お兄ちゃん…。」
零音「嗚呼…。じゃあ行ってくる」
陸斗(おい…零音,ホントに大丈夫なのか?さっきからずっと歩いてるけど監視はおろか,見回りのモルモットすら居ねぇけど…。)
零音(大丈夫だ,俺の指示通りに動けば大丈夫。それにもう ゛餌 ゛ は撒いている。)
陸斗(…そっか。分かった。)
?? 「脱走するなんて…良くないねぇ〜?悪い子たちだねぇ〜??」
陸斗 「?!?!?!?!」
零音 「どうしてあんたがここに……?!」