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absk、skab短編たち

第6話 - 痴話喧嘩🩷💚

2025年11月20日

#absk

#あべさく

#skab

#さくあべ

#ご本人様には関係ありません

朝杷木垂

この作品はnmmn二大禁です。全てがフィクションであり、実際に存在する方々や団体などとは一切関係ありません。ありがたいことにコメントを頂ける際は、伏字など対策をお願いします。ルールを守って楽しみましょう。

cp:🩷💚

モブ彼女有

いつにも増して雑です。

side　💚

「大好きだよ」なんて。

最後に言ってくれたのは、一体いつだったか。

💚おはようございます〜

🩷！おはよぉ阿部ちゃん！

💚おはよう佐久間

楽屋に入ってすぐ、挨拶をする。

返ってくるのは明るい返事。

楽屋には佐久間しかいなかった。

💚皆まだなのかな？

🩷ぽいね〜。ね、阿部ちゃん

💚なぁに？佐久間

🩷ちょっとこっち来て

ニヤニヤしながら言う佐久間を見ながら、仕方ないなぁと言いつつ佐久間に近寄る。

静かに俺と佐久間の唇が触れた。

🩷……ふはっ、かわいい

💚満足したなら良かったよ

“あべさく”いつも通りの雰囲気に、少しばかりの甘い匂いが漂う楽屋。

…………パチ。

💚……またこの夢

午前2時に目が覚める。

深夜起きてしまう時に見る夢は、決まって佐久間とキスをする夢だ。

俺の深層心理が浅くて堪らない。

思えばもう何日、何週間、何ヶ月好きを伝えられていない？

言える機会も、言われる機会も、全くなかったというのか。

いいやそんなことはないはずだ。

絶対お互いの家に行ける日があった、何気なく好きを伝えられる日があった、いつものままにそっとキスをできる日はあった！

恋人の俺に飽きたのだろうか。

特別に甘くしすぎた気はしないが、なにかが佐久間の気に障ったのだろうか。

距離を置かれている気はしないしむしろいつも通り。まるで恋人になる前に戻ったみたいな。

……もしかして、このまま自然消滅？

💚はあ

……やめよ、無駄だし。

布団に潜り直して、瞼を無理やり閉じる。

どうかもう、夢を見ませんように。

side　🩷

阿部ちゃんに会いたい。

阿部ちゃんと話したい。

阿部ちゃんと手を繋ぎたい。

阿部ちゃんとハグをしたい。

阿部ちゃんとキスをしたい。

阿部ちゃんと一緒に寝たい。

阿部ちゃんに

🩷謝りたい…………っ

ここ数ヶ月もしくは半年近く、阿部ちゃんと恋人らしいことを出来ていない。

悔しい、なんで俺と阿部ちゃんがイチャイチャできないのか？

……俺がひよってるだけだ。

俺は阿部ちゃんを大事にしたい。

大事に愛していつまでも一緒にいたい。

でも俺はどうしても、愛し方を間違えてしまうのだ。

ジュニアの頃に彼女がいた。

毎日愛を伝えて、会える時は絶対会って、大好きだって言い続けて。

一日のうちに返信がなかったら物凄く心配して、何回も何回も置いLINEと電話。

……なんか、それが重かったらしい。

まあ流石に俺も、32回連続でコールしたのは良くなかったと思う。

しかしその際に彼女に言われた一言がすごーく俺の心に響いた。

“佐久間くんの愛は気持ち悪いし重すぎる。佐久間くんに付き合える人は絶対いない”

“あ、まじか。” そう思った。

当時は彼女に嫌われたショックで、ただ嫌われたから言われた言葉だと思ってた。

でも阿部ちゃんと付き合い始めて、俺が愛を伝える度に、その言葉が頭を反芻するんだ。

正直、その思考がウザったらしくて嫌いだ。

早く俺の中から出ていって欲しいと強く思う。

でもそれで阿部ちゃんを傷つけるのはもっと嫌だ！

……結果最近阿部ちゃんとはもう、付き合う前のように接してる訳だ。

いや自分で自分の首絞めてどうするんだよ！！……って話なんだけど、まじでどうしようなぁ。

🩷阿部ちゃんに会いたいよー……

阿部ちゃんも、そう思ってくれてるかな。

side　💚

昨日夢で見たばかりの楽屋に入って挨拶をする。

返ってきたのはいると思ってなかった人物からの明るい返事だった。

💚……ぇあ、おはよう佐久間……

🩷ん！楽屋まだ俺らだけだね〜

💚そうだね……

歯切れの悪い返事をしながら頭の中はフル回転しまくりだ。

まさか夢と同じ流れになるなんて思わないだろう。

……しかし、このままいけば夢のように…………

……なんて、起こるわけなく。

普通にそこからはただの雑談が始まった。

🩷ツナとシャチがかわいくてさぁ

💚はいはい、知ってるよ

🩷阿部ちゃんはこの前会ったもんね！

💚うん。めっちゃ可愛かったわ

ツナとシャチの話も癒されるし良いけど、俺はもっと佐久間と恋人らしいことをしたいよ。

ねえ、佐久間。

🩷ん？なに阿部ちゃん

💚え？……

……声に出てしまっていた。

💚……ああいや、……いや……

🩷んー？

💚…………

声が出たならしょうがない。

思い切って俺は内心の声を伝えた。

💚俺と佐久間ってもう別れてたりする？

🩷………………はあ！？！？！？！？！？！？

💚声でっか……

🩷別れてねえけど！！はあ！？

💚わかった、わかったって！

ただ不安に思っていたことを言っただけなのに、時間差でとんでもない爆音量の「はあ！？」を食らった。

しかもはあ！？なんて、むしろ俺が言いたいくらいだ。

💚なんで驚いてんだよお前が！

🩷だって、だって……！阿部ちゃんがそういうってことはもう、俺に呆れてるってことじゃん……それでもう別れようって……

💚言ってないし言わないよ！！

ああ、これは面倒くさいことになってそうだ。

どこか他人事のようにそう思った。

💚で、別れてないならなんでずっと好きって言ってくれなかったの？誘っても家来なかったし

🩷……ひよってた

💚ひよ……？何に？

🩷愛重たすぎるって、言われないか

っ……大きなため息が出そうになったが、すんでのところで耐える。

愛が重たすぎるとか、確かに佐久間にとっては十分な問題なのだろう。俺も同じ立場ならきっとすごく引きずるはずだ。

……とはいえ、とはいえよ。

💚俺に寂しい思いさせといて愛が重いとか、何言ってんのって感じなんだけど……

🩷まっっっっっじで、ごめん……！！

俺の彼氏は俺が思っているよりよっぽど初心なのかもしれない。いやはや、新しい発見である。

いやしかし、佐久間は元よりこんな感じだったのかな。

🩷阿部ちゃん……寂しかったの？

💚え？なに急に……そりゃあ寂しかったし、不安だったよ。佐久間のこと好きだもん。

🩷！！……っおれも、俺も阿部ちゃんのこと、大好き……ずっと好き……！

💚……ん、知ってる

ガバッと抱きしめられ、ぽんぽんと佐久間の背中を叩く。

💚佐久間

🩷ぐずっ……なに”……

💚もう放ったらかさないでね

🩷う”ん”……！！

💚っはは！もう、泣きそうじゃん

なんだか可笑しくなってきて、鼻をすする佐久間を笑いながらあやす。

……バチッ！

💚…………あ

💙うわっ

🩷は？

……いや翔太が楽屋に入ってきてるとか知らなかったし────！！！！！

🩷ばっかお前いつから聞いてた！？

💙……阿部ちゃんが別れてたりするって聞いたとこからデース

💚全”部”じ”ゃ”ん”“”“”““！！！！！

終

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朝杷木垂

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