こん海苔〜
 ……はい、始めよ
 
 
赤黒い部屋に座っていた
 
 
 腕から、
足から、
手首から、
 自分の血が流れて、床に落ちるのを眺める
 
 
 それだけの毎日
 
 
 
 
 スパイ組織の雑用だった
 
 散々虐められて、傷つけられて、
終いには襲われて、
 
 
 身体が…いや、心が死んでた
 
 俺は、道具じゃない
俺は、玩具じゃない
俺は、…俺、…は…
 
 『一人の人』として、生きたかった…
 
 
 
 
 ガバッ
 
 
 「ハァッ、ハァッ…ハァッ……ハァッ…、?」
 「ここ、は…よ、かった…夢、やった、」
 
 少し暑い。ふらっとする。
 悪い夢を見たせいか、背中には汗をかいていた
 
 コンコン
 
 
 「あどーも僕ですぅー」
 「書類終わっ_から_、一緒に煙_吸わ_?」
 
 
 
 d、先生…?今、なんて…?
 
 起き上がれない…なんで、?あれ、、、
 
 
 くらくら、する…?え?あ、れ…
 
 、ut…、そこ、おるんやろ?助、け…t
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 爆音と同時に、身体が浮いた
 
 前が見えなかった
 誰が、俺を拉致ったのか、分からなかった
 
 ようやく、視界が開けた
 
 
 「起きたァァァァァァァァァァァァァァァ⤴」
 「っるさ…zmさん…なんで…俺は…」
 
 「貧血っぽくて、風邪っぽい 」
 
 「そう…ですか」
 
 
 「無理…しとるん?」
 
 「いや…少し夢見が悪くて、 」
「ごめん…なさい、」
「まだ…まだ、残っとるんかよ……」
 「ええかshp、」
 「謝らんでええねん」
 「お前、何も悪くないやん… 」
 「そ、そう…っすね…そう…信じ、たく、て」
 「……shp、お前…泣いとるん…?」
 「見て…分かり、ませんかッ…?」
 
 「あ、の……え、っと……そのー…」
 「お前の…shpくん、のさ」
 
 「涙って何色なん…?」
 
 
 「ッッはい…!?」
 
 
 「えっ…え、あ…?ん、?」
 
 「涙…に色はない、と思うんですけど…」
 「そ、そうなん!?」
 「いや、だから見て分から…な……」
 
 「ありがと、早く回復してな〜!」
 
 ガチャン
 
 ここは医務室のベッドらしい
 
 zm…さん…って、…まさか…
 
 
 色…分からない…のか、?
コメント
2件
この物語すっごく好きです!続き楽しみです!