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コメント
2件
一気見したんですが神作過ぎて見るの日課になりそうです .ᐟ.ᐟ
それは「色を感じ取り、使いこなす能力」
のことである。
それを失えば、世の中では
と判断される。
zmは先天的な色覚異常である。
「zmさん…は…色…見えへんのかな、」
「じゃ、じゃ…あ…血の色も…飯の色も…拠点の建物の色も…コンクリの色だって…」
「真に見たこと…ないんかな、… 」
(どれ、だけ…辛いん、すか…それ…)
色が分かる自分には理解ができないものだった
血は赤い
tnのオムライスは微妙な山吹
コンクリはグレー
俺のヘルメットは紫
全部、全部全部全部全部全部全部…
ガチャ
「うわ、顔色悪ゥゥ……」
「勝手に…入らないでくださいよ」
「どしたん?話聞」
「うざ」
「はぇ〜辛辣」
「いや、マジで…何があったん」
言って…良いんか
zmさんは明らかに隠し通したがっていた
それを…気づいた奴がいとも簡単に晒して…
いや、駄目やろ
「体調…優れないんすよね」
「朝起きたらふらっとして…」
「あ〜だから呼んでも返事しなかったんか」
「あ、d先生、朝なんで来たんすか」
「ん〜〜…言いづらかってん…な、〜」
「調べてほしいことが…あってな??」
「ハッカー、舐めないで下さいよw?」
「ほらほら、何でも言ってみなさいw」
「…なんでかは…伏せさせてもらうわ」
「zmについて…調べてほしい」
「は?」
「いや、間ありすぎで草」
「仲間、やで?そんな…調べることないやん?」
「お前、shpくんも…さ、薄々思ってたん?」
「最初っから…あいつがおかしいこと」
「そ、れは……」
ワイが加入した時から、zmさんは少し変だった
「これ、美味しいんか?」
「…美味しい…てすけど……どうしたんすか…」
「うんん…なんでもない。聞きたかっただけや」
「shp〜!」
「マーカーペンで大事な部分に線引きたいねん」
「どっちがええと思う?」
差し出してきたのは、赤と青のペン
「大切なところなら…赤じゃないすか…?」
「ん…〜…!!じゃ、じゃぁ」
「青色shpにあげるわ!ありがとな〜」
なんだったんや、あの時はそう思った
色が分からなかったら、と…考えると……
色の区別が、で…できなかっ、た…と…すると…
なんで…もっと早くに、気づかなかった…!?
なんで…?なんでや…?一番…近くにいたはずなのに…!
気づいていれば…ちょっとでも…助けた、のに…
「思い詰め過ぎんなや」
「d先生…でも…!」
「ほ、ほら…まだ決まったことやない、って」
「ありが…とう、ございます…」
「し、調べるの…時間かかったら…ごめん」
「いや、急ぎじゃないから…ええよ」
d先生は優しく言って、部屋を去った
部屋には…悔しさと情けなさが残った