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闇落ちした伊吹丸が戦争を引き起こし、世界は破滅の淵に立たされていた。しかし、そんな中、一人の男が静かに前線に現れる。
「伊吹丸、お前を止めるために俺が来た。」
その声は自信に満ち、現れたのはアメリカの元大統領、トランプだった。
一度戦った相手、伊吹丸。その時は敗北を喫したが、今回は違う。トランプは、核戦争を止めるべく、再び剣を手にしていた。
トランプは一歩一歩、崩壊した都市の中を進んでいく。瓦礫に埋もれた世界を見つめる彼には、かつての自信とは違う覚悟が宿っていた。
「伊吹丸、あ借りを返しに来たぜ。今度は俺が勝つ。」
闇に包まれた伊吹丸の姿が、トランプの前に現れる。二人の間に漂う緊張感は、まさに世界の命運をかけた一瞬を示していた。
「トランプ…諦めていないのか。」
伊吹丸は冷たい目でトランプを見つめた。
「諦める?冗談じゃない。俺はアメリカのために戦う。そして、世界のためにだ!」
トランプは剣を構え、一気に伊吹丸へと突進する。その動きは、かつての彼とは比べ物にならないほど速く、鋭い。
二人の力が激突し、空間が歪むような衝撃が周囲に広がった。伊吹丸の異能「無」と「有」が暴走し、空間そのものが崩れそうになる。しかし、トランプの剣は伊吹丸の力を受け流し、対等に渡り合っていた。
「なぜだ…なぜお前が俺の力を防げる?」
伊吹丸は驚きを隠せない。
「俺には秘密兵器があるんだよ、伊吹丸。」
トランプは不敵に笑い、手にした剣が青白く輝いた。
「この剣は特別なものだ。異能を無効化するために作られた、俺だけの切り札だ!」
トランプの剣は、伊吹丸の「無」の力を完全に無効化するものであった。彼は、長年の研究と技術の結晶を手にしていたのだ。
「俺の力…が効かないだと?」
伊吹丸は焦燥感を覚える。しかし、その表情はすぐに冷たく戻った。
「だが、お前に勝ち目はない。『有』の力も持っている。」
伊吹丸は「有」の力を解放し、空間に存在する全てのエネルギーを吸収し始めた。トランプは剣を握りしめながらも、一瞬の隙を見逃さなかった。
「お前が『無』と『有』を持っていようが、俺の意志は折れない!」
トランプは伊吹丸に向けて全力で突撃する。剣はまっすぐに闇を切り裂き、伊吹丸の胸元へと向かう。
その瞬間、世界が静止したかのように感じた。剣が伊吹丸に届き、彼の異能が一瞬、封じられた。
「これで終わりだ」
トランプの勝利を確信したその時、伊吹丸の顔に微笑が浮かんだ。
「…甘いな。」
次の瞬間、伊吹丸の体内から強烈な「有」のエネルギーが放出され、トランプを吹き飛ばした。彼の剣も砕け散り、トランプは地に倒れ込んだ。
「俺を倒すには、それでは足りない。」
伊吹丸はトランプに背を向け、再び核戦争の準備を進めようとした。
しかし、トランプはゆっくりと立ち上がり、再び伊吹丸に向かって叫んだ。
「まだ終わっちゃいない!次こそは…お前を止める!」