コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
トランプと伊吹丸の闘いは地上を離れ、ついに空中へと移行した。空は深い闇に包まれ、雷鳴が響き渡る。二人の力が空間を揺らし、空そのものが戦場と化す。
「伊吹丸!ここで決着をつけよう!」
トランプは空中に浮かびながら叫ぶ。風が唸りを上げ、周囲に力の波動が満ちていく。空中での戦闘にも全く動じない様子で、彼は一撃必殺の機会を伺っていた。
「ふん、空中だろうが関係ない。俺の力を前にして、お前は無力だ!」
伊吹丸は冷笑を浮かべ、闇を全身に纏っていた。その姿は人間を超越した存在で、一切の不安定さを感じさせない。
二人は空中で疾走し、ぶつかり合う。トランプは鋭く、切り裂きながら伊吹丸に迫る。しかし、伊吹丸は「無」の力でトランプの攻撃を無効化していく。
「俺の剣が通らない…!」
焦りを感じつつも、冷静に次の手を考えていた。
「それで終わりか、トランプ?俺の力の前では、人間など無力だ。」
伊吹丸は自信満々に空を飛びながら、力の波動を放った。黒いエネルギーが渦を巻き、トランプを包み込もうとする。
しかし、トランプはその瞬間を待っていた。
「今だ!」
彼は懐から取り出した小さな装置を起動する。それはアメリカが密かに開発していた対異能兵器「SED」の試作品だった。
「これでお前の異能を封じる!」
トランプが装置を作動させると、強力なエネルギーフィールドが伊吹丸の周囲を包み込み、彼の「無」の力を無効化する。
「何だ…この力は?!」
伊吹丸は驚愕し、異能が一時的に抑えられたことを感じ取った。
「これが俺の秘策だ。お前の力を封じた今、勝機は俺にある!」
トランプは再び剣を構え、全力で伊吹丸に突進する。
だが、伊吹丸もすぐに態勢を立て直し、空中で再び激しいぶつかり合いが始まった。二人の力が交錯し、天空に閃光が走る。
「この戦い…終わらせてみろ、トランプ!」
伊吹丸は限界まで力を振り絞り、SEDを破ろうと試みるが、トランプもまた全力で応戦する。
二人は空中で最後の激突を迎えようとしていた。闇と光の力がぶつかり合い、空そのものが裂けるかのような勢いだ。
次の一撃で決着がつくのか、それとも…。