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黄視点
鬱表現 アリ。
貴方に感動を届けたいです。
見えない傷が傷んだ。
手の届かないところにある、身に覚えのない傷。そんな感覚。
いつも通り、コンビニに寄ってお気に入りの飴を買う。今日は売ってた。ラッキー。
コンビニを出て、飴を口の中でころがすと、甘くていい音が鳴る。
誰かの笑い声が聞こえた気がした。
俺はみこと。シクフォニという歌い手グループで活動している。
シクフォニは、とっても暖かい俺の居場所。こさめちゃんも、なっちゃんも、らんらんも、まにきも。いい人で、俺が困ってると助けてくれる。
ある日、皆で今話題のホラーゲームをした。俺だけ先にやってたから、無双して、俺以外の4人が罰ゲームを受けることになった。
シクフォニ4周年記念で、俺の配信ではオンラインクレーンゲームをした。
何故か、誰にも要望されてないグミを取ってしまった。
👑「あちゃー、なんでこれに限って取れるんやぁ~!……こさめちゃんにでもあげよぉ……」
4周年達成。一人一人コメントを残した。
👑「やっぱり、この5人が世界でいちばん最強最高や!」
目が覚める。
4周年から少し経った今。今でも引っかかっていることがあった。
……どうして自分は、あのグミを取ったんだろう?
普段なら、配信でいらないものを取ってしまっても、がっかりするか笑うかで終わっていた話。
だけど、今回はそう簡単に消えてくれなかった。
…手の届かないところにある、身に覚えのない傷。それは日に日に大きくなっていった。
取り返しのつかない罪を犯したような感覚が、ずっと渦巻いていた。
みんなは、どんなときも、「この5人は最高だ。」とは言わなかった。
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