〔 五条side 〕
花奈 「 ハァハァハァ 」
辛そうだな、
熱が上がってるのか?
五条 「 薬持ってくる 」
花奈 「 うん 、 」
「 花奈はいい子ねぇ 」
「 花奈がなりたいようになりなさい 」
「 世界中の人が敵になったとしても、私は花奈の味方だからねぇ 」
花奈 ( 昔言われたような …… 、 )
懐かしい感じがする。
五条 「 大丈夫 ? 」
花奈 「 … あれ 、 薬取りにいったんじゃ…、 」
私の手を握る五条にそんなことを言う。
すると、なぜか五条は鼻で笑うように言いかけた。
五条 「 辛そうだったから 、 1人にはさせられないなぁって 」
花奈 「 ………… ありがとう 」
私も昔、こういうふうに手を握って、頭を優しく撫でられたことあったな。
優しくて、暖かい手が。
花奈 「 ……… 」
五条 「 ……? 」
懐かしい、
昔感じた、暖かい感覚。
もうされることはないって…、
もうされないんだって思ってた。
あの好きだったあの手。
花奈 「 ……… ッッ、 」
五条 「 え ” ッ 、 」
五条 「 なんか嫌だった? 」
花奈 「 違う、違うの。 」
花奈 「 懐かしいの…、 」
五条 「 ……… 、! 」
花奈 「 …… お母さん ………、 お母さん…、! 」
涙が止まらなくなり、いつも堪えていた心の底に埋めていた感情が溢れてくる。
花奈 「 会いたい ……、会いたいよぉ………、。 」
声をころして泣いていたけど、だんだんと抑え切れなくなる。
今も優しく撫でてくれる五条の手はとても暖かくて、とても優しい。
花奈 「 会いたいよ………お母さん……、 」
五条 「 ……、 」
コメント
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今回もめっちゃよかったです!