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???[希美は一人じゃない。]
「なんでそう言えるの?」
???[僕がいるからだよ。]
「でも、どうせすぐいなくなる。」
???[大丈夫、離れないよ。]
「なんで?なんで断言できるの!」
???[君は、君が思ってるよりも愛されてるよ。大丈夫。怖がらないで。]
「…う〜ん。」
今日は珍しく目覚ましより早く起きた。
それにしても今のは夢…なのか?
私に喋りかけてきたのは誰なんだろうか。
眩しくてほとんど何も見えなかった。
私が愛されてるね…。
「そんなわけないじゃん。」
とりあえず夢のことは一旦忘れて学校に行く準備をする。
今日も「おはよう。」を言って、朝ごはんを食べて、学校へ向かう。
昨日の男の子は結局誰だったんだろうか。
昨日は少し感情的になってしまった。
少しの罪悪感を抱きながら学校へと歩き始める。
〜教室〜
ガラッ
よし。今日も一番。
ここからはいつもと一緒。本を読んで時間を潰す。
少しして教室に人が集まってきて、先生が来る。
〈起立。気をつけ。おはようございます。〉
今日もいつもと一緒。…だと思っていた。
先生【今日は転校生がいる。】
教室がざわめき出す。
[誰だ?]
《男子かな?女子かな?》
〚イケメンが良いな〜。〛
【入ってきてくれ。】
ガラッ
入ってきたのは男の子だった。…ん?
〈なんだ、男かよ〜。〉
《結構イケメンじゃない!?》
〚まって、昨日学校の玄関前にいた子じゃない?〛
そうだ、あいつだ。気まずい…。頼むから近くに来ないでくれ。
【みんな静かに。それじゃ、自己紹介を頼む。】
『はじめまして。夕日煌(ゆうひあきら)です。好きなものは空ですよろしくお願いします。』
【それじゃあ席は…秋月の隣が空いてるな。秋月、煌に学校を案内してやれ。】
終わった。気まずいって。そもそも、他に空いてる席あるだろ。
『よろしくね。秋月さん。』
「…ん。」
『ふっw』
「…なに?」
『いや。なんでもない。』
「あっそ。」
少し気まずいが、思っていたよりも話しかけてこないので案外楽だ。
《ねえねえ!あきら君って名前どうやって書くの?》
『ゆうひは夕方の太陽の夕日で、あきらは煌めくっていう字。』
〈へぇ〜。珍しいね!〉
『よく言われる。』
〈空がすきっていうのも珍しいね!〉
『あぁそれは・・・』
珍しい転校生の机を多くの人が囲む。すごく居心地が悪い。
早く学校終わってくれ〜。
〜放課後〜
【よし、今日はこれで終わりだ。気をつけて帰れよ。秋月は煌に学校案内するの忘れんなよ。】
ギクッ。忘れたふりして帰ろうと思ってたのに。
『じゃあ、秋月さんお願いして良い?』
「はぁ。いいよ。」
『ありがとう!』
「早く終わらせるよ。」
「ここは、〇〇で〜。あっちは〜」
校内を順番に案内していく。
面倒くさいとは言いつつもあとあと気分が悪くなるからちゃんとやる。
一通り案内して教室に帰ってきたときには、クラスメイトたちはみんないなかった。
昨日のことを話すなら今がチャンス。
「ねぇ。昨日は、その、 …ごめん。」
『全然大丈夫だよ。僕が余計なこと言っちゃったし。』
「そう。夕日さん…、君?」
脳内ではいつもこいつとか、あいつとか言ってたから呼び方に悩む。
すると、隣から笑い声が聞こえてくる。
『ふふっ、せっかくだから煌って呼んで?』
「わらわないで。煌くn『煌だって。』
「あ、煌は私の過去を知ってるんでしょ?」
『うん。』
「なんとも思わないの?」
『思わないよ。逆に思ってほしいの?』
「そういうわけじゃないけど…。」
『僕は逆に、なんで知ってるのか〜とか聞かれるのかと思った。』
「どうせ何か知らない人なんでしょ?」
『大正解!』
キーンコーンカーンコーン
「そろそろ帰らなきゃ。じゃあね。」
『うん。じゃあね。』
「今日は色々話しかけてごめん。」
『…ん?別に大丈夫だけど…て、もう行っちゃった。』
あいつ…煌と話すのは案外悪くなかった。でも、やっぱり信じることはできない。
いつか崩れることを考えるとやっぱり怖い。
でも本音では、もっと喋りたい。仲良くしたい。
私を心から受け入れてくれる人はいるのかな?
…いや、やっぱり期待するのはやめよう。
先に過去編書いたことを後悔しています。
読んでる人の頭がこんがらがってなければいいけど…。