……いつからだろう。
ひとりぼっちだろうが、悪口を言われようが、教科書に落書きされようが、殴られようが、何も感じなくなったのは……、
…………死にたいと思うようになったのは。
俺はナチス、2年生の男子高校生だ。突然だが、俺はいじめられている。特に俺から何かした記憶は無いが、なぜかいじめられている。
……どうせ暇つぶし感覚でやっているのだろう。
いじめというのはくだらないことから始まるからな。
「……学校、行きたくねえな。」
いつものように朝早く起きて鉛のように重い足取りで学校へ向かう。でも、学校に行きたくない気持ちやいじめによるストレスなどを思い出して気分が悪くなるせいか学校に行くのには時間がかかるのであまり早い時間に学校に着くことはない。学校に着いた時 には必ず覚悟を決める。
(今日は実害があるいじめじゃありませんように)
教室に入ると皆が悪意のこもっている視線を向けてくる。視線だけでも馬鹿にされていたり軽蔑されていたり、そんな感じがするんだ。
皆がクスクス笑っているので今日も確実に朝からいじめられるのだろう。
(今日は……、机に落書きが書いてあるな。)
モブ1「あれれ~w!ナチス君の机に落書きが誰だよwwこんな酷いことをするなんて!!」
モブ2「消すの手伝ってやろうか?www
ほらよ!水だぞ〜www」
(水をぶっかけてきやがった…。)
モブ3「ちょっと!頭からかけるのはやり過ぎだってwww」
モブ2「いや〜、こいつの存在自体が汚いようなものじゃんwww」
モブ3「それもそっかwww」
モブ1「ナチス君ちゃんと掃除しとけよ〜www」
はぁ、面倒くさい。そんなことを考えながらかけられた水や周りに飛び散ってしまった水を拭く。
モブ女1「ちょっと〜、迷惑なんだらか早く拭いていなくなってよwww」
モブ女2「お前が吸ってる空気吸いたくないんだけど、早く消えろよ。」
………今日も授業はサボるしかないようだ。
まぁ、水かけられた時からサボる気だったけど。
???「皆!おはよ~!!」
屋上に行こうとしていた時に……、最悪だ。
イタリア王国「あ……、ナチ、ス。」
最悪な奴に出会ってしまった……。
彼はイタリア王国、最初はずっと友達だよ、とかそばにいるよ、とか言ってたくせに自分もいじめられそうになったから、裏切りやがった。
……早く屋上に行こう。
やっぱり屋上はいいな。学校にいる時は唯一ここがまともだと思える場所だ。
ガチャッ
……?なんだろう?何か物音がしたな。まさかあいつらが追ってきたとかじゃないよな……?
???「すまない。びっくりさせてしまったか?」
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